【有馬記念】松島正昭オーナーインタビュー ドウデュースは「神様からの贈り物」
「最大限、いい繁殖につけたいですね。芝もダートもどちらも走るんじゃないかな。(産駒のデビューまで)あと4年ぐらいですか。武さんにまだまだ頑張ってもらわないと。イクイノックスの子供と一緒に走ったりしてね。そちらはルメール騎手が乗って(笑)」
──ドウデュースとの4年間はどんな期間
「運ってなんなんだろうなと思いますね。ありがたいことに、ついている。ジョッキーはすでにいろいろな経験をしていますが、われわれにはありえないことが起こっている。武さんとは友達で、つながりも強いし、向こうも喜んでくれている。そういうことへのありがたさでしょうね」
──ドウデュースはどういう存在
「神様は信じていないのですが、神様からの贈り物ではないでしょうか」
──今年の有馬記念にどんなドラマを期待する
「最後ですからね。もう一度、こんな(昨年のような)思いを味わえたらと思います。レースが無事に終わって、引退式も無事に終わってくれれば。もう本当に感謝、感謝です。味わいたいと思っても、なかなか味わえないことですから」
■勝てば賞金王 ドウデュースは現在、JRAで17億5347万9000円、海外で2239万6800円の計17億7587万5800円を獲得。1着賞金5億円の有馬記念を勝てば、JRAでキタサンブラック(18億7684万3000円)、総獲得賞金(JRA以外の競走も含む本賞金+付加賞)でウシュバテソーロ(22億3957万6400円)を抜き、ともに日本馬の歴代トップとなる。
■松島 正昭(まつしま・まさあき) 1958(昭和33)年2月23日生まれ、66歳。京都府出身。同志社大を卒業後、大丸百貨店を経て85年に株式会社京都マツダに入社。98年に代表取締役社長に就任。2014年に社名を株式会社マツシマホールディングスに変更。21年に代表を長男・一晃氏に譲り、22年1月より会長に就任。知人の紹介で知り合った武豊騎手のすすめで馬主になる。「松」のドイツ語(キーファー)より名付けた株式会社キーファーズの代表を務める。