【投票に行こう!】「それって、私たちのせい?」が政治参加の原点 : 社会派モデル藤井サチさんが考える投票に行く意味
流行のファッションに身を包み雑誌の表紙を飾る一方で、社会課題や政治に対して積極的に発言する “社会派モデル” の藤井サチさん。元々は、「どうせ投票しても、何も変わらないでしょ」と冷めた若者の一人だったという。政治に興味を持つきっかけは、家族や友人など身近な人が幸せであってほしいという思いだった。
「どうせ何も変わらないから、選挙に行く意味ない」って気持ち、本当によく分かります。私も そう思っていたうちの1人でした。 友人が結婚したり、子どもを生んだりして、「貯金する余裕がない」「子育てしていて、将来が不安」なんて話を聞くようになったんです。調べてみると社会保険料はどんどん上がっているし、実は30年間も賃金が横ばいだみたいなことを知ると、「それって、私たちのせい?まじめに働いていて貯金ができないのって政治のせいなのでは?」と、興味が湧いてきました。 実現してもらいたい政策は「教育費の無償化」ですね。お金持ちの家庭に生まれた子は塾に行ける、いい学校に行ける、そうすると就職も有利。生まれる家は選べないけれど、「みんながチャンスを得られる」社会であってほしい。知識は、誰にも取られない財産だし、人生の根本になる部分だと思うので、その点を国が保障するのは意味あるなって思います。
じゃあ、財源はどうするの?
衆院選では、どの党も少子化対策として教育費の負担軽減を挙げています。共通しているように見えるけれど、政策を実現するにはお金がかかることなので、私は「じゃあ財源はどうするの?」というふうに見ています。 結局は、国民の負担増を前提としている党もあるし、防衛予算を教育予算にシフトさせるとか、人づくりは将来の税収増につながるから教育国債を発行するなど、違いがあります。財源から、自分の考えに一番近いのはどこだろうと考えます。 でも、そこまで突き詰めて考えているのは「ちょっと、ヘン」ですよね。 若い人たちも、まずは第1歩目として「挑戦する」つまり「投票してみる」って大事だと思うんです。実は、私も、最後は直感で「この人」って選んだりします。それで、投票したけれど、結局公約果たされなかったなとか、当選後の言動が自分の考えとずいぶん違うなということもあります。でも、「失敗した!」思ったら、次の選挙ではもう少し、違う観点で誰に投票するのか考えればいいんです。