【投票に行こう!】「それって、私たちのせい?」が政治参加の原点 : 社会派モデル藤井サチさんが考える投票に行く意味
私たちに届く言葉で!
今年の夏の都知事選を見ていても、若者を意識した政策が並び、SNSで発信する候補者が増えてきて、雰囲気が変わってきたなって思います。 SNSの活用は本当に大事。動画を上手に作っている候補者やインスタライブなどで、分かりやい言葉で発信している人は「この人いいかも」って思いますよね。ポスターが貼ってあるだけでは人柄も分からないし、名前も覚えられないですから。具体的に、私たちに届く言葉で、何を実現しようとしているのか発信してもらいたい。YouTubeを見ているのは、 若者だけではないと思います。地方に住んでいる私の叔父もYouTube見てますよ。 政策ではないのですが、国民民主党の玉木雄一郎代表がショート動画で「実は住民票を移してしなくても、投票に行けますよ」と発信していたのは良かったです。大学生が選挙に行かないのは、実家に住民票を残したまま、地元から離れた大学に通っているというのが意外と多いんです。こういう発信が、若者の投票率アップにつながると思います。
男性議員だって本当に能力で選ばれているの?
選挙の候補者の一定割合を女性にする「クオータ制」導入を公約にしている党もあります。それに対して「逆差別」だという人もいますが、国民の半分は女性なのに、国を動かしてる9割が男性っていう今の状況がおかしいだけ。両方の意見を取り入れるっていうのは、民主主義に全然普通のことであるべきだと思うのです。 クオータ制に反対する人は、「(女性の)能力が…」みたいに言いますが、男性議員も本当にみんな能力で選ばれたのか、分からないですよね。組織票のお陰で当選している人もいるし…。女性の視点が入ることで、女性が考える政策があってこそ改善できることもあるのかなと思います。まずは、クオータ制導入してみるは「アリ」だと思います。
【Profile】
藤井 サチ 2019年上智大学卒業。『Seventeen』『ViVi』の専属モデルとして活動。SDGsなどの社会問題や政治・経済を学び、情報番組にコメンテーターとしても出演するなど活動の場を広げている。