ホスト国アメリカがコパ・アメリカのグループステージで消える? 最終節ウルグアイ戦は「監督が職を守るラストチャンスかも」
ウルグアイ戦は何としても勝たなければならない
ホスト国としてコパ・アメリカ2024初戦でボリビアを2-0と撃破し、意気揚々と大会をスタートさせたアメリカ代表。 ボリビア戦の内容から、どこまで勝ち進めるのかなんて期待感も広がっていたが、そんな空気も第2戦のパナマ戦で一変してしまった。 過去にも北中米の戦いでパナマには何度か苦戦を強いられてきたアメリカだが、今回のゲームでは前半18分にアメリカ代表FWティモシー・ウェアが相手選手への暴力行為でまさかの一発退場。あまりに不用意な行動から10人となってしまい、アメリカは1-2で敗れてしまった。 アメリカ代表には嫌な空気が流れており、英『The Guardian』は代表監督グレッグ・バーホルターにとってグループ最終戦のウルグアイ戦が「職を守るラストチャンスになるかもしれない」と注目している。 バーホルターは2019年からアメリカ代表を指揮しており、これまで73試合を指揮している。ただ、評価はそれほど高くない。 理由の1つとして、強豪に勝てていない点が挙げられる。北中米地域のチームを除くと、バーホルター体制のアメリカはFIFAランク25位以内のチーム相手に勝ったことが1度しかない。それは2022ワールドカップ・カタール大会でのイラン戦だ(1-0。当時のイランは20位)。 その中には、日本代表も含まれる。日本とアメリカは2022年の9月に親善試合をおこなっているが、この時日本のFIFAランクは24位。親善試合ではあるが、アメリカは何も良いところがないまま0-2で日本に敗れている。 今回のコパ・アメリカ最終節で戦うウルグアイのFIFAランクは14位。しかもウルグアイは第2節でボリビアを5-0で粉砕するなど、大会2連勝と絶好調だ。ホームとはいえ、アメリカが勝つのは簡単ではない。 このウルグアイ戦に勝てなかった場合、パナマに抜かれてグループ敗退となる可能性が出てくる。ホスト国として悪夢のシナリオと言えるが、パナマ戦の敗北から立ち直れるか。
構成/ザ・ワールド編集部