【ノア】1・1中邑真輔戦へ苦悩の憂流迦「心をむき出しに、ムカつく時は100%ムカつくように」
来年1月1日に日本武道館で行われる「ABEMA presentsノア“THE NEW YEAR”2025」(「ABEMA PPV」で全試合独占生中継)でWWEのスーパースター中邑真輔(44)と戦う佐々木憂流迦(35)が悩んでいるという。 総合格闘技のUFCやRIZIN参戦といった輝かしい経歴をひっさげ、プロレスリング・ノアに入団した憂流迦の心に何が起きているのか。中邑はインタビューの中で憂流迦について「チヤホヤされてんじゃねえの?」「お前に何ができる?」と厳しい言葉も発している。憂流迦本人は現状をどうとらえているのか。メディアの取材に答えた。 -元日の武道館大会が近づいてきています 「苦しんでいる状況ですね。(苦しいのは)心ですかね。研ぎ澄まされてるかは分からないですけど、敏感になってる気がします」 -中邑選手のインタビュー映像を見て思ったことは 「いやぁもう、すげえ言ってくれるなあってのは思いましたね。ありがたいっていう気持ちもありながら、まだその足りてない部分をひしひしと痛感しているというか」 -苦手な部分とは 「僕の本当のところみたいな。そういうところを出すことに抵抗を持ってたんです。そこの部分をどこかでセーブしたりするんで。たがを外したいなって思ってますね」 -今、総合では得意としていたスリーパー(チョーク)を封印しています 「格闘技の技を使わずプロレスの技だけで試合を成立させる技術はすごく上がっている。でも気持ちの部分や、しっかりそこを出していくっていうところは本当にやらないと変わらない。だからそこが今めっちゃきつい。正直めちゃくちゃきつい、辛い部分です」 -失礼な質問かもしれないですが、中邑真輔戦について勝負論が見えないという声もあります 「(自分は)プロレス1年目で、『中邑真輔が勝つ』っていう人(ファン)が圧倒的に多いのは僕でも分かります。でもここで俺が『しっかりぶっ飛ばして勝ちます』みたいなのも違うと思うんだよなぁ。今、感じてるのは単純に勝ちたいっていう感じじゃない。世間に『憂流迦が勝つかも』みたいに思わせようとも思ってない。誰しも勝ちに行ってるわけで、そこで誇大して『勝ちます、勝ちます』なんてやってもね。勝ちに行きたいからこそ、心の部分の準備をしているわけで。爆発力みたいなところ(を出すには)、それはやっぱり心の解放だと思うから。そこの部分を(ファンに)見せたいですね、1月1日の前に」 -中邑選手は大先輩ですけど「なめんなよ」みたいな怒りの気持ちは 「先輩とか、尊敬してるとか関係ないんですけど、ただ僕ってあんまり心がぐわって動くことないんです。格闘技、戦いにおいては動きますけど。日常でそういうことを言われても何も思わない。でも最近は感じてきてて。今もちょっと心が動いてるんですけど。その『ふざけんなよ』とか『うるせえ』とか負の感情が出たら多分、受け入れるでしょうね。それが当日かもしれないですし、顔を見た時かもしれないですし」 -今までムカつくという感情は 「ムカつくより、自分が悪いなって思っちゃうんです。これ結構(戦う上では)弊害で。ムカついた時に100%ムカつくってしたい。だからなるべく心はむき出しでいたいですね」 -中邑選手から「何ができる」とも言われています 「その証明は試合でしかできないんですよ。何ができるのか言葉にしなきゃいけないんだけど、言葉にしたくない気持ちもあって。言葉にしちゃうと安易になっちゃうんですよね。完全に、試合を見てほしいなって思います。でも、真輔さんが『ごちそうだな』って思ってくれる状態には持っていきたいですよね。『ごちそうきたぞ』ってリングで思ってほしいです」 -ご自身がプロレスを志すきっかけとなった中邑真輔VSグレート・ムタ戦のようなアートを描けますか 「ムタ対真輔と同じやつはできないでしょ。多分無理だと思うんですね。僕の心が動いたような試合をしたいっていうのは目標ではありますけど、1月1日がそうなるかどうかなんて全然考えてないですね。それよりも自分自身が集中することの方が大事ですよね。でも本当に心の部分が納得いくところまで持っていけたら、めちゃくちゃ強くて、めちゃくちゃ良いごちそうになると思うんですけどね。食事に食われることだってありますからね、食う側がね」 -今の複雑な心境を簡単な言葉で言うと 「無理でしょ(笑い)」 -迷いとか葛藤とか 「葛藤かな。葛藤が一番合っているかも。葛藤を抜けた先は滾る(たぎる)んじゃないですか」 -今の憂流迦選手から見た中邑選手はどういう存在ですか 「中邑真輔です(笑い)。超えたいと思ってるかって言われたら、それは超えたい。けど絶対ぶっつぶしてやるみたいな、そういう気持ちではない。ただ、しっかりと勝ちには行くと思うんです。そういった意味では中邑真輔が考えている佐々木憂流迦を超えたいです。超えた上で勝ちたい」