埼玉栄の斎藤忠剛が高校生として初の付け出し資格 父は甲山親方、兄は新十両若碇
日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で定例理事会を開き、現行制度で初となる、高校生の付け出しデビューを承認した。埼玉栄高3年で、10月の国民スポーツ大会少年男子で4位となった斎藤忠剛(ちゅうごう、17)の、三段目最下位格付け出しを承認。伊勢ノ海部屋付きの甲山親方(元前頭大碇)の次男で、今月行われた九州場所で新十両に昇進した若碇(伊勢ノ海)は兄にあたる。 【写真】父の甲山親方(左)と埼玉栄高の斎藤忠剛 相撲協会は昨年9月、秋場所後の理事会でアマチュア横綱、学生横綱らに与えられていた幕下10枚目格、同15枚目格の付け出し資格の廃止を決めた。同時に全国高校選手権、国体(現国民スポーツ大会)少年の部の4強以上に、一律で三段目最下位格付け出しの資格が与えられることも決定。高校生が付け出し資格を得られることが、初めて決まった。これまでは資格を得られる成績を収めても、前相撲から初土俵を踏む力士だけで、資格承認を求めて申請した高卒力士はいなかった。 また来年1月の初場所(東京・両国国技館)から、三段目最下位の枚数が、現在の90枚目から80枚目に変更されることも、併せて発表された。