EUROアルバニア代表FWダクに2試合出場停止 クロアチア戦で侮辱的な発言
バルカン半島ダービーでヒートアップ
UEFAは、EUROアルバニア代表FWミルリンド・ダクが「スポーツイベントに不適切で挑発的なメッセージを発信した」として同選手に2試合の出場停止、アルバニアサッカー連盟に2万5000ユーロ(約427万円)の罰金を科した。『BBC』が報じている。 ダクは2-2で引き分けたクロアチア戦後に拡声器を手に取りセルビアと北マケドニアに対する侮辱的で民族主義的なチャントを行い、後に謝罪している。 UEFAはまた、試合中にファンが反セルビアのスローガンを連呼したとして、アルバニアサッカー連盟に4万7250ユーロ(約807万円)の罰金も科している。 セルビアサッカー協会は、アルバニアとクロアチアのサポーターがセルビアに対する暴力的なチャントを行ったとして、処分がなされなければ大会からの撤退も示唆していた。 アルバニアはヨーロッパで唯一のイスラム協力機構の正規加盟国だ。また、1990年代から2000年代にかけて激化したユーゴスラビア紛争では、スロベニアやクロアチアなどが独立した。これらの国々があるバルカン半島は欧州の火薬庫といわれ民族紛争の記憶も消え去っておらず、ライバル意識が強いことで知られる。
構成/ザ・ワールド編集部