【決意】義眼はずし“パリコレ”の舞台へ 「ありのままの姿で…」太鼓奏者の葛藤『every.特集』
■「ありのままの姿で」“パリコレ”空気感じる
そして迎えた当日。他のモデルたちも続々と集まり、一斉に準備がはじまります。鏡の前に座った富田さん。 富田安紀子さん(32) 「義眼はずすのは直前にしようかな」 準備は着々と進んでいきます。その手元には義眼ケース。 富田安紀子さん(32) 「やっぱりここに来て決まりました。決意かたまった」 「ありのままの自分を隠していたし、嫌いだったから」 「今回好きになろうと思って」 決意は固まったと話しましたが、本番まで20分。衣装に着替え。最終調整をしているときでした。 富田安紀子さん(32) 「義眼はずそうかな。もうこのタイミングで」 はじめてカメラの前で見せる左目。 富田安紀子さん(32) 「ありのままの自分の姿でもあり、目もちゃんと“パリコレ”の空気に触れているような感じ」 「すごくうれしいです。はずして歩くとは、2か月前までは考えてもいなかったので」
■「“ありのまま”気持ちいい」少しだけ自信に
そして、本番。義眼をはずしたありのままの私。すべての出番を終え、「撮影のときはちょっと(義眼を)いれようかな」と話す富田さん。 富田安紀子さん(32) 「左目はもう失明して、心の目で見ているって思っていたけど」 「両目で見ているような感じがしたので」 「義眼をいれていない、ありのままの自分でステージに立つことって、こんなに気持ちよかったんだな」 義眼をはずした自分に少しだけ自信をもてるようになっていました。
■「すこしずつマインド変えていきたい」
一夜明け。 ──義眼をはずすことへの恐怖は? 富田安紀子さん(32) 「なくなり…今回はなかった。正直言って、環境や場所ではまだ、今日ははずさないでおこうって日ももちろんあると思うので、ちょっとずつ自分のマインドを変えていきたい」 「もし自分が目の病気じゃなかったら、どんな人生を歩んでいたんだろう」 「(病気になったのには)やっぱり意味があると思っていて、その意味をいま生きながらひとつずつ回収している」 (10月30日『news every.』より)