スパイバー提供、エイポック制作の宇多田ヒカルの全国ツアーの衣装をイベントで展示
宇多田ヒカルがこれまでに開催した9つのライブを一挙上映するイベント「HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES in cinema」で、最新ライブ「SCIENCE FICTION TOUR 2024」の衣装展示が決定した。イベントは11月20日に開かれる大阪会場のなんばパークスシネマを皮切りに、愛知、東京、北海道、宮城、福岡の全6会場を巡回。会場ではスパイバー(Spiber)が提供し、デザイナー宮前義之が率いる「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE)」が手掛けた衣装を公開する。 【画像】宇多田ヒカルその他の着用カット
上映イベントは宇多田ヒカルのデビュー25周年を記念したもので、1999年4月にZepp TOKYOで行われたファーストライブ「Luv Live」から、最新ライブ「SCIENCE FICTION TOUR 2024」まで、9つのライブを上映。会場となる映画館にはライブ・コンサート向けの大規模かつ高品質な音響機材をセッティングし、リアルライブさながらの“ライブ音響”が楽しめるほか、客席での発声や拍手、手拍子、ペンライトの使用が可能で、ライブの臨場感を体感できるという。「Luv Live」「BOHEMIAN SUMMER 2000」「UNPLUGGED」の初期3ライブは、フルHDにアップコンバートされた最新の映像を公開する。 展示衣装は、宇多田ヒカルが約6年ぶりに開催した全国ツアー「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024」で着用された衣装3着のうち1着を披露。同衣装は色鮮やかな色彩と、流れるような造形美が特徴で、スパイバーが開発した人工構造タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(Brewed Protein)繊維」とポリエステルの混織を採用し、異素材の熱への反応による縮率の違いを活用して狙った形に変形させながら独自のストレッチ素材に仕立てるイッセイ ミヤケの製造技術「スチームストレッチ(Steam Stretch)」を用いて制作された。 なお、宇多田のツアー衣装に関する情報が開示されるのは異例。スパイバーの新しいプロテイン繊維の可能性やサステナビリティに関するヴィジョンに宮前や宇多田自身が共感し、長年にわたり宇多田の衣装を担当するスタイリストの小川恭平による監修の元、コラボレーションが実現したという。エイポック エイブル イッセイ ミヤケおよびスパイバーがミュージシャンに衣装提供するのは初めて。撮り下ろした衣装着用写真は、宇多田のアルバムジャケット等のアートワークを手掛けることでも知られるフォトグラファーのTakayが撮影した。 上映イベントは作品ごとのチケットのほか、6作品の1日通し券を用意しているが、1日通し券は現時点で完売。事前のチケット販売の好調を受け、東京会場(新宿ピカデリー)と名古屋会場(ミッドランドスクエア シネマ)では会期の延長が決定している。延⻑分のチケットは11月20日22時から販売される。