<花が咲いたら 第93回センバツ>具志川商 沖縄に勇気を 部員不足乗り越え再生 選抜高校野球
21世紀枠で春夏通じて初めて甲子園に出場する具志川商(沖縄)は、新型コロナウイルス感染防止のため、マスクを着けてトレーニングを始める。息苦しく、声も通りにくいが、喜舎場(きしゃば)正太監督(33)は「心肺機能の向上につながる。甲子園でも通る声の出し方を身につけさせたい」と前向きに捉える。 【写真特集 花が咲いたら 選抜高校野球】 5年前には部員不足で他の運動部から助っ人を借りて大会に出場する窮状にあったが、地域の支援を受け再生した。「もっと早く判断しろ」。練習中は選手間で厳しい言葉が飛び交うが、その裏には地元で育った者同士の信頼関係がある。 この1年、沖縄は観光客の激減で経済が大打撃を受けた。粟国(あぐに)陸斗主将(2年)は「沖縄の人たちを勇気づける勝利をつかみたい」と意気込む。【遠藤孝康】