「勉強が得意な子の“早めの通塾”は逆効果?」塾講師が明かす、学力別のベストな“通塾期間”
高校受験するのなら、勝負は中学入学前から始まっていた!
最近、どんどんと過熱してきている中学受験。そんな中で「高校受験」を選択した時に、「いつから勉強を始めたら良いのか?」「どのように塾を活用したらいいのか?」など、中学受験に比べると「高校受験」の情報は圧倒的に不足しているのが現状です。 早生まれは「中学受験に不利」って本当!? 中学受験に向いている子どもの特徴とは そこで書籍『中学受験をするか迷ったら最初に知ってほしいこと』をご紹介します。 X(旧Twitter)で4.6万人のフォロワーに支持される、現役塾講師であり教育系インフルエンサーの東田高志さんがその体験を元に、「戦略的高校受験」について解説してくれています。 今回は高校受験の決着は中学入学前に「半分」ついているというトピックをピックアップ。 実は高校受験を目指すとき、中学入学前の小学校6年間でその「半分」は決着がついていると言えるのだとか。その理由とは? また、高校受験に向けて塾はいつから通ったらよいのでしょうか? その時期も小学校6年間の過ごし方がとても大事になってくるのだそうです。
高校受験の決着は中学入学前に「半分」ついている
実は、高校受験は小学校6年間で半分は終わっているといえます。自立学習の確立、算数や国語の基礎の構築、そして中学英語へのスムーズな移行は、小学生のうちに済ませておきたい「種まき」です。これらが高校受験の「土台」となり、高校受験そのものの難易度と、到達できる学力の上限値を決定づけます。 小学校時代に揺るぎない土台を築くことができれば、高校受験は早期からの進学塾通いは不要です。保護者の経済的、精神的負担も大きなものにはなりません。反対に、土台が仕上がらないまま中学に上がってしまうと、高校受験はハードなものになってしまいます。 中学生相手の高校受験指導が難しい要因は「可塑(かそ)性の低さ」にあります。つまり、子どもがなかなか変わりにくいのです。年齢を重ねるにつれて性格や習慣の柔軟性は失われていきます。勉強習慣がゼロの子を勉強に向かわせるのは、小学生よりも中学生相手のほうが大変です。 この章では、公立中学生の学習のモデルルートを示しますが、それは、小学校時代の土台あってこそ。この点を忘れないでください。