法相、有識者排除「考え難い」 自民・杉田氏の公安介入要求に
5日の衆院法務委員会で、自民党の杉田水脈衆院議員が審議会の一部有識者を「極左活動家」と呼び、公安の協力を得て排除するよう法務省に求めたと記したX(旧ツイッター)投稿が取り上げられた。立憲民主党の米山隆一氏が対応を尋ねたのに対し、小泉龍司法相は一般論と断りつつ「(委員が)意見の内容によって不利益な取り扱いをされるのは考え難い」と否定的な見解を示した。 杉田氏は3月26日付の投稿で、離婚後共同親権の導入を巡り「法案を議論する有識者会議に極左活動家を入れているようでは絶対にダメです」と主張。公安の協力を得て締め出せと法務省に意見したと書き込んだ。 小泉氏は「各委員にさまざまな角度から忌憚のない意見を述べていただくことが重要だ」とも述べ、意見を取り合わない姿勢を強調した。警察庁も「公安」介入の可能性に関し、公平中立な立場から警察活動を行っているとし「ご指摘のような懸念は当たらない」と否定した。