「りんかい線っぽさ」をJR大崎駅で探してみた 発メロ・発車案内・券売機…直通の境界駅だけに見られるレア光景
両社の券売機が並ぶきっぷ売り場
異なる鉄道会社の電車が相互に乗り入れる直通運転。鉄道会社の境界となる駅では、そこだけで見ることができる面白い光景が広がっています。 【レア風景】これがJR大崎駅で見られる「りんかい線成分」です(写真) 大崎駅(東京都品川区)は、JR山手線と埼京線・湘南新宿ラインのほか、東京臨海高速鉄道りんかい線も乗り入れています。そのため、駅の入り口にある看板にはJR東日本と東京臨海高速鉄道の「TWR」、2社のロゴが配されています。東口側から入ったコンコースにはりんかい線の部分に青色を配したサインもあり、りんかい線もその存在感を示しています。 ただし、大崎駅はJR東日本が管理しており、勤務する駅員もJRの方のみのようです。改札口付近へたどり着くと、そこには見慣れたJR東日本の駅の光景が広がっています。 券売機はJR用のほか、りんかい線用も設置されています。JRの色合いが強い駅へ入ったのに、りんかい線用の券売機が現れる不思議な光景。これは境界駅ならではでしょう。JRの券売機はJR線のみ、りんかい線の券売機はりんかい線のきっぷしか買えませんが、りんかい線の券売機にもJRのロール紙が装填されるため、りんかい線のきっぷもJRの台紙に印字されます。 ちなみに交通系ICカードへのチャージは、どちらの券売機でも可能ですから、りんかい線の券売機でチャージをしてJR線に乗ることもできます。当たり前のことですが、改めて意識するとちょっと面白いですね。 JR東日本が管理する駅なので、各サインをはじめ、ホームの駅名標もJR東日本仕様のデザインです。JR埼京線とりんかい線のほか、湘南新宿ラインと相鉄線直通電車も発着する5番線・8番線の駅名標はりんかい線の駅名と駅ナンバリング「R08」も盛り込まれ、にぎやかです。 ちなみにJR埼京線の路線記号は「JA」ですが、これは湘南新宿ラインが「JS」を使うことから、重複を避けるため「Saikyo」の2文字目である「A」を冠したことが要因です。そして埼京線大崎駅のナンバリングは「JA08」ですが、これは新木場(R01)からスタートするりんかい線のナンバリングからの通し番号が振られたため「08」になっています。