韓国・ソウルの「美しいカフェ」伝統菓子や韓屋の空間、器を楽しむ…ぜひ訪れたい3軒
長年、韓国の食文化を発信してきた韓国文化コーディネーター、チェ・ジウンさんのおすすめカフェは、韓国らしい美しい空間で人気作家の器とともに茶菓子やお茶を堪能できるお店。とっておきの3軒をご紹介します。 【写真】ソウルへ!最旬グルメやおしゃれな器、工芸品、ホテル ※1W(ウォン)=約0.11円(2024年9月12日現在)
紫茗書室(ジャミョンソシル)|眺めのよい韓屋で五感に響くお茶時間を
いまやソウル一、観光客でにぎわい、江南に住む富裕層の人たちがセカンドハウスを求めるエリアとしても人気の高い北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)に、今年8月1日、新たな名所が誕生しました。“五感の建築”といわれる伝統的な韓屋をもっと多くの人に体験してもらいたいという思いから、本やアートとともにお茶を楽しめる空間として開放した「紫茗書室」です。 2005年に建てられたという建物には台所、主寝室、書室などもあり、縁側からは南山タワーはじめ南山の景色、ソウルの街並みも眺めることができます。「朝鮮王朝時代の古きよきソバンや机など、選び抜かれた調度品に直接触れることができたり、レストルームには韓国を代表する写真家、クー・ボンチャンの作品がさりげなく飾られていたり、細やかなセンスにも驚かされます」とチェさん。 <写真>「見た目だけの韓屋も多いなか、ここは伝統的な職人の手できちんと再現されていることが、細部の仕立てでわかります」とチェさん。
お茶は国内の有数の茶農園から選ばれた茶葉や、自家製の五味子(オミジャ)茶などのほか、コーヒー、抹茶なども用意され、自家製のケーキや季節のお菓子とともに味わえます。風や光の移ろいも美しく、季節を変えて訪れたい場所です。 <写真>〈右〉韓国の代表的な茶畑で栽培された茶葉や花茶などを季節のお菓子とともに楽しめる。お茶とお菓子のセット18,000W~。〈左〉昔の人が書を読んでいた空間を再現。格子窓や障子から差し込む光の陰影も美しく、心も安らぐ。 【紫茗書室】 ソウル特別市鍾路区北村路11ラギル11 営業時間/10時~18時 無休