オリックス・紅林弘太郎がプレミア12で感じた現在地 西武・源田の守備に「僕が比べていいようなレベルじゃなかった」
【球界ここだけの話】世界を知り、己を知った。侍ジャパンの一員として11月に開催された国際大会「プレミア12」に出場したオリックス・紅林弘太郎内野手(22)が、濃密な一カ月を振り返った。 【写真】清宮幸太郎と紅林弘太郎のダブルコウタロウが円陣でフュージョン!? ナインは失笑 「日本のトップの選手と一緒にやれて、自分の力量や今の立ち位置がわかった。すごくいい経験になった」 自身初の国際大会は対戦相手だけでなく、チームメートとの実力の差を痛感した時間でもあった。1次リーグでは4試合に先発したが、スーパーラウンドでは途中出場での2試合のみ。台湾との決勝戦では出場機会がないままチームが敗れ、「何もできない状態で負けたのが本当に悔しくて」と唇をかんだ。 また、先発を譲った西武・源田には守備面でのレベルの違いをまざまざと見せつけられた。 「僕が比べていいようなレベルじゃなかった」 守備範囲や技術はもちろん、守備リーダーとしての源田の振る舞いに驚きを隠せなかった。投手への声かけだけでなく、二、三塁手、外野手と連係をとるために声出しを惜しまない姿に「一つ一つの行動がすごい。僕はそんなことを考えてやっていなかったので、勉強になった」と感嘆した。 2年後に控えたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を次の目標に掲げる紅林は、日本で一番手の遊撃手になるため「長打というか、勝負どころで一本っていう打撃」を伸ばしていく。 「いい選手は(球を)引っ張れる。ちゃんと速い球を引っ張れるように」 理想の打者像はプレミア12でチームメートだったDeNA・牧で「試合の中での考え方であったり、試合に入るまでの取り組みであったり…。毎年結果を残している選手はこういう考えでやっているんだなと間近で感じられた」とうなずいた。今季は2本塁打にとどまったが、まだまだ成長過程。打力を磨き、花形のショートで日の丸を引っ張る存在になる。 「日本のショートでレギュラーで出たい」 187センチの大型遊撃手がワールドクラスへと成長を遂げる。(織原祥平)