“「停車と駐車」の違い”正しく理解してる?“道路上で駐停車するとき”の注意点は?専門家が解説
TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。9月6日(金)放送のテーマは「停車と駐車」について。法律上の停車と駐車の違いや正しい駐停車の方法について、アトム法律事務所の弁護士・松井浩一郎さんから話を伺いました。
◆停車と駐車の違いを正しく知ろう
“停車”と“駐車”の違いについて、正しく理解できていますか? 違いを把握していないと道路交通法違反に該当してしまう場合や、誤解によって思わぬ事故を招く可能性もあります。まずは、停車と駐車の“法律上の違い”をお伝えします。 【駐車】 客待ち、荷待ち、貨物の積卸しなどの理由による、5分を超える継続的な車両の停止。または、運転者が車両を離れてすぐに運転できない状態。 【停車】 駐車にあたらない車両の停止、5分以内に運転できる状態。 また、駐車・停車に関する2つの道路標識があります。1つは「駐車禁止」、もう1つは「駐停車禁止」です。駐車禁止は赤い外側の円の内側に青丸があり、左上から右下にかけて斜めに赤い線が入っています。
駐停車禁止は、駐車禁止の標識に加えて、青丸のなかに右上から左下にかけて斜めに赤い線が入ります。
◆道路の駐停車で注意すべきポイントは?
道路上で駐停車する場合、どのような点に注意すべきでしょうか? 一般的には駐車・停車の違いを認識したうえで、交通の危険を生じさせないように停めることを目指します。道路の広さ、車の通行量、道路利用の仕方などを把握したうえで、ほかの車が走行するのに支障をきたさないように停めましょう。 加えて、人が通れるようなスペースをきちんと確保することも重要です。「停車時にハザード(ランプ)をつけておくと、停止している状態が周囲にも分かるので“事故を防ぐ”という意味でもいいのかなと思います」と松井さん。 駐停車できる場所では周囲の状況をよく見て、事故の危険が生まれないようなところを選んでください。また、車から降りるときは、ほかの車が近付いていないかなど、安全を確認することも忘れてはいけません。さらには、降車して急いで用事を済ませようとするとき、子どもが同乗している場合には特に注意が必要です。 正しく駐停車をおこない、事故防止に気を配って行動しましょう。