ウエディングパーク、オブザーバビリティ基盤でサイト運用におけるBizDevOps推進
ウエディングパークは、結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」の運用において、New Relicのオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic」を活用し、BizDevOpsを推進している。New Relicが発表した。 Wedding Parkは、5000以上の結婚式場と50万件以上のクチコミを掲載する結婚情報メディア。ウエディングパークは2021年から「デザイン経営」を導入し、高品質なコンテンツとユーザーインターフェース/ユーザー体験(UI/UX)を追求しており、コンテンツや使い勝手の良さを両立させるため、New Relicを導入した。 New Relicは、ウェブサイトやアプリケーションのあらゆるデータを収集し、分析できる統合データプラットフォームを提供する。これにより、エンジニアはデータに基づいて問題解決やパフォーマンス向上に取り組むことができる。強力な分析ツールは、開発サイクルの計画、変更失敗率の削減、リリース頻度の向上、システム復旧時間の短縮に貢献し、高い費用対効果を実現するという。 BizDevOpsは、ビジネス、開発、運用チーム間の連携を強化し、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を最適化するための方法論。DevOpsの進化形と捉えられ、ビジネス目標とIT目標の整合性を重視している。 ウエディングパークでは、マイクロサービス化されたアプリケーションを監視する分散トレーシングをはじめ、外形監視、ブラウザ監視、インフラ監視においてNew Relicを活用しており、サイトのパフォーマンスやユーザー体験を定量化・可視化し、改善に役立てている。 同社は2022年に「Amazon Web Services」(AWS)への移行を完了させ、マイクロサービスアーキテクチャーの導入、アプリケーションのコンテナー化を推進している。その中で、New Relicによる性能検証を進めることでボトルネックを解消し、本番稼働ではパフォーマンスの向上を達成した。 このほかNew Relicにより、あるシステムのパフォーマンスボトルネックの原因特定と解決を実施し、1週間以上要していた作業を数分レベルに短縮した。さらにパフォーマンスチューニングによって、広告効果測定レポートの発行時間を半減させている。 今後は、New Relicから得られるデータを基にした、ビジネス重要業績評価指標(KPI)とサイトパフォーマンスを関連付けた評価指標を活用するという。