ただのジム着、されどジム着。6人に聞いた「ジムに行く日の装い」
1日10km走れる服で(ビームスクリエイティブ・牧野英明さん)
「僕のコーディネートのモットーは“1日10km走れる服を着る”こと。必然的に撥水性や吸水速乾性に優れたテックウェアを選ぶことが多いですね。 でもその全てがスポーツに特化したものではなく、デザイナーズブランドなどファッション的な服の中から、機能的なアイテムを探すことも楽しいんです。 今日は、止水テープ仕様の〈アンシーンラボ〉のジャケットに、伸縮性のある〈サウス2 ウエスト8〉のパンツ、クッション性がよい〈ブルックス〉の靴、メッシュ素材の〈サスクワッチファブリックス.〉の帽子を合わせました」
リラックスできる家着スタイルで(ピラティストレーナー/モデル・マリジョゼさん)
「ジムでは極力、リラックスできる家着のようなスタイリングを意識しています。自宅から歩いて数分の距離ですし、あまり人目を気にしない気楽な服がよいですね。 〈ウェーブ モーション〉は友人のファッションブランド。お尻まで隠れるビッグサイズで、寒い季節に嬉しい裏起毛素材なのがお気に入りでよく着ています。ボトムスは動きやすい〈ルルレモン〉のレギンス。 〈サロモン〉の靴はカーキとグリーンの色合わせが珍しくて、海外から取り寄せました。長時間歩いても足に負担が少ないので、散歩にもぴったりなんです」
帰りの寄り道も楽しめる装いで(スタイリスト・井田正明さん)
「今のトレーニング場は家から少し離れた公園。健康遊具があるので懸垂やストレッチをしたりと、週に何回か無理のない範囲で続けています。行き帰りはランニングで移動。 途中で雑貨店やコンビニに立ち寄ることもあるので、街着の延長線上を意識しています。アウターはイギリスのアウトドアブランド〈バーグハウス〉、スウェットパンツは〈チャンピオン〉。どちらも古着です。 映画『ロッキー』の主人公みたいに、オールドスクールな運動着で走ったら格好いいかなと思いまして。足元はもちろん、〈コンバース〉です」
適度なアスレジャーでバランス重視(ビューティエディター・猪狩幸子さん)
「スポーティになりすぎないようにバランスを重視。今日は、フリースは古着の〈パタゴニア〉や、〈サンスペル〉のカシミヤパンツ、〈ボッテガ・ヴェネタ〉のピアスを選んで、上品にまとめました。行きつけのカフェに寄ったり、知り合いにばったり会っても大丈夫なように、適度なアスレジャー感を意識しています。 ジムでは機能面を重視して全身を黒の〈ナイキ〉で統一しつつ、ピアスや色付きのリップバーム、マニキュアなどフェミニンな要素も忘れずに」