名鉄、来年1月本社移転 名駅4に、正式表明
名古屋鉄道は8日、名古屋市中村区名駅1の名鉄バスターミナルビル内に置く本社を名古屋市中村区名駅4の「エニシオ名駅」に移転すると正式に表明した。来年1月に移転する。同日、名古屋市内のホテルで開いた決算会見後に高崎裕樹社長が計画を明らかにした。 高崎社長は本社移転の理由について「昨今の働き方に合った快適なオフィス空間の実現、従業員のエンゲージメント(働きがい)向上のため」と説明した。 移転先は、名古屋駅前エリアで昨年8月に完成した高層ビル。名鉄名古屋駅から徒歩3分の場所にあり、超高層ビル「ミッドランドスクエア」の南側で、錦通に面している。地上16階、地下2階建てで延べ床面積1万9932平方メートルのオフィスビルだ。 名鉄は役員室や経営戦略、総務、財務などの本社機能を同ビル内に移転させるとみられる。移転する人員の規模など詳細は後日発表する予定。 名鉄は、人材を資本とみなす「人的資本」への投資を積極化している。グループ従業員が利用できる保養所を今夏、約30年ぶりに刷新。仕事と休暇を両立させる「ワーケーション」などにも対応できる施設にした。名鉄バス(本社名古屋市)では、長距離高速バスの運行拠点で、半個室の休憩ラウンジを初めて設置している。6月25日に創業130周年を迎えた名鉄では、グループの従業員の健康や幸福感を高める取り組みを強化。経営戦略の実現を目指している。