「静かな退職」はなぜ起こる?「静かな退職を選んだきっかけ」や「平社員の平均年収」を解説
平社員の平均年収
仕事で努力しても正当に評価されない、給与に反映されないといった理由で、静かな退職を選ぶ人もいるようです。 どれくらいの給与があれば自身の仕事に見合うと感じるかは人それぞれですが、参考までに、10人以上の規模の企業における平社員(非役職者)の平均年収を表1にまとめました。
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 年々物価が上がり続けるなか、入社後3年たっても平社員の平均給与額はそれほど上がっていないことが分かります。やる気に満ちて入社した人が、頑張っても給与アップが見込めない状況に直面し、働く意義を見いだせなくなってしまうケースも考えられるでしょう。
静かな退職を選択する前にできること
静かな退職は、もともとの価値観で就職前から決めていた場合もあれば、入社後に社会や企業に失望して選択される場合もあるようです。 静かな退職には、プライベートを重視したい人にとってワークライフバランスを保てるというメリットがあります。一方で、必要最低限の仕事しかしないため、同僚の業務量が増えて職場の雰囲気が悪くなるリスクも伴います。 また、静かな退職をすると、昇進や昇給などは見込めなくなるでしょう。もし、本当は仕事で成長したいものの現状に不満があって悩んでいる場合には、静かな退職を選択する前に、上司へ相談してみるのも一つの方法です。 諦めずに企業側と対話していくことで、評価方法の見直しやキャリア支援、プライベートを充実させられる制度の導入など、労働環境の改善に取り組んでもらえるかもしれません。 出典 Great Place To Work® Institute Japan <調査レポート>「静かな退職」選択のきっかけは企業にあり、7割が「働き始めてから静かな退職を選択した」と回答 株式会社マイナビ 正社員のワークライフ・インテグレーション調査2024年版(2023年実績) 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 政府統計の総合窓口(e-Stat) 賃金構造基本統計調査/令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 役職 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部