コーチデビューのマレー氏 ジョコの怒り受け止める覚悟 全豪OP
【AFP=時事】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るアンディ・マレー氏は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のコーチをすることは「特別な機会」でその価値はあるとし、全豪オープンの重圧のかかる場面で同選手の怒りを受け止める覚悟はできていると述べた。 【写真8枚】マレー氏がジョコビッチをコーチ 全豪OP開幕へ会場で練習 通算24度のグランドスラム制覇を誇るジョコビッチは、自身と同じく元世界ランキング1位のマレー氏が現役を引退してからわずか数か月後の昨年11月、同氏をコーチに迎えるという驚きの決断を下した。 全豪オープンで計5度の準優勝を果たしているマレー氏は、コーチ就任後では初めてとなるコメントの中で、ジュニア時代から旧知であるジョコビッチから突然電話で打診されたと明かし、「彼に『ちょっと考えさせてくれ、家族と相談する必要がある』と言ったんだ」「それで家族と話し合い、数日後にこれは非常に特別な機会であり経験だと考えた」と振り返ると、「試してみるのは良いアイデアだと思った」と語った。 昨年引退したラファエル・ナダルと2022年に競技を退いたロジャー・フェデラーとともに、「ビッグ4」として一時代を築いた同氏とジョコビッチは、キャリアを通じて決勝での19回を含む計36回対戦し、そのうちジョコビッチが25勝を記録している。 両者とも重圧のかかる場面で自陣のボックス席に向かって叫ぶことで知られているが、今回はその声を受け止める側になる可能性があるマレー氏は、「簡単ではないと分かっている。ストレスがかかり、時にはチームやボックスに向かって発散したくなることもあるだろう」としつつ、「彼が全力を尽くして最大限の努力をしている限り、思い通りに自分を表現するのは全く問題ない」と述べた。 今年の全豪オープンで、ジョコビッチは通算11回目の大会制覇と通算25回目のグランドスラム優勝を目指す。【翻訳編集】 AFPBB News