西山朋佳女流三冠の棋士編入試験開幕!史上初「女性棋士」誕生なるか 高橋佑二郎四段との対局開始/将棋・棋士編入試験第1局
将棋の西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が挑む棋士編入試験第1局が9月10日に行われ、午前10時に高橋佑二郎四段(25)との対局を開始した。試験は、若手棋士5人と対戦する五番勝負。3勝を挙げれば合格となり、史上初の女性の棋士が誕生することになる。振り駒の結果、先手は高橋四段に決まった。 【中継】西山女流三冠 注目の編入試験第1局!(生中継中) 西山女流三冠は、2010年に奨励会入会。2015年に福間香奈女流五冠に続き、女性として2人目となる三段に昇段した。2021年に奨励会を退会し、女流棋士へ転向。これまでの女流タイトル獲得数は16期を数える。今年7月4日に公式戦で13勝7敗と規定の成績に達し、同受験資格を得た。力強い攻めが持ち味で「剛腕」とも称されている。 第1局で試験官を務める高橋四段は、2024年4月にプロデビュー。今期は公式戦6勝4敗、勝率は0.600。居飛車党で、得意戦法は相掛かり。この一番でどのような将棋を指すかにも大きな注目が集まっている。 将棋界における棋士と女流棋士は制度が異なり、棋士になるためにはプロ養成機関の「奨励会」を突破して四段に昇段するか、編入試験合格が求められる。編入試験は2005年に特例として実施され、瀬川晶司六段(54)が合格。翌2006年に制度化された。本試験の過去の受験者は4人で、合格者は今泉健司五段(51)と折田翔吾五段(34)、小山怜央四段(31)。2022年に女性として初めて福間女流五冠が挑戦したが、0勝3敗で不合格となった。 本局の持ち時間は各3時間。振り駒の結果、先手は高橋四段に決まった。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部