ベニズワイ・シロエビ不漁でも…地物の海の幸おいしい 富山県射水市で魚魚マルシェ
富山湾の海の幸を楽しむイベント「しんみなと魚魚(とと)マルシェ」が20日、射水市本町のクロスベイ新湊で開かれ、来場者が地元の海産物を使ったメニューを味わうなどして満喫した。 例年秋に新湊漁港で実施してきた「新湊カニかに海鮮白えびまつり」の代替イベントとして開催。能登半島地震からの復旧工事で漁港がイベント会場として使えないことから、会場を移した。地震による海底地滑りの影響で、特産のベニズワイガニやシロエビが不漁となる中、地物を使った海鮮メニューの販売や魚食文化を発信する体験コーナーを設けた。 マルシェには地元の事業者などが出店し、21ブースが並んだ。カニや新湊産のすり身、野菜をふんだんに使った「しんみなと海鮮鍋」や海鮮漬け丼のほか、氷見牛などを提供。射水市の姉妹都市、長野県千曲市のブースもあった。 ますずし作りや新湊の魚にまつわるクイズラリー、カニをバルーンアートで表現した写真スポットなどがあり、家族連れらでにぎわった。孫の北原光騎ちゃん(2)とかに飯などのグルメを楽しんだ射水市今井(新湊)の吉田小百合さん(60)は「地震の影響を心配していたが、おいしく味わえてうれしい」と話した。
射水市や新湊漁協、新湊水産物商業連合協同組合、北日本新聞社などでつくる実行委員会主催。