【MLB】ニグロリーグの記録追加で殿堂入りの名選手たちの通算成績も変更 ウィリー・メイズは通算安打が10本増
日本時間5月30日、1920~48年にニグロリーグの7つのリーグでプレーした2300人以上の選手の記録が米公式サイト「MLB.com」のデータベースにも追加された。新たな選手が追加されただけでなく、ニグロリーグでのプレー経験がある元メジャーリーガーたちの通算成績にも変更が加えられている。たとえば、ウィリー・メイズは通算安打が10本追加され、3283本から3293本に。通算二塁打は2本増えて525本、通算三塁打も1本増えて141本となった。本塁打も1本打っていたとみられるが、正確な記録が発見されなかったため、今回は追加されなかった。 ニグロリーグの名投手サッチェル・ペイジは、ニグロリーグの成績が追加されたことにより、通算勝利数が28から125へと大幅に増加した。ニグロリーグが公式記録となったことで、ペイジは1927年から1965年までプレーしたことになり、MLBの公式記録を扱うエライアス・スポーツ・ビューロー社によると、21歳以下と47歳以上の両方で先発のマウンドに立った史上初の選手になったという。 ミニー・ミノーソは150安打が追加され、通算2000安打を突破(2113安打)。ロイ・キャンパネラは167打点が追加されて通算1000打点を突破した(1023打点)ほか、19本塁打が追加されたことにより、通算261本塁打でハビー・ロペス(260本塁打)を抜き、主に捕手としてプレーした選手では歴代10位となった。 ジャッキー・ロビンソンは1945年にニグロリーグで125打数49安打(打率.392)をマークしていたため、通算打率が.311から.313にアップ。モンテ・アービンはニグロリーグでの363安打が追加され、一気に通算1000安打を突破した(1094安打)。 ラリー・ドビーはニグロリーグでプレーした6年間で123打点を記録していたため、それを加えて通算1000打点をクリア(1093打点)。ドン・ニューカムはニグロリーグでの4勝を加え、通算150勝をクリアした(153勝)。