初の全国4強から一年。追われる立場の難しさと向き合った堀越が狙うは“創部初の日本一”【選手権直前レポート】
「去年以上の結果を出すためには日本一しかない」
いよいよ12月28日に開幕する第103回大会。東京A代表となった堀越の初戦は12月31日の2回戦、相手は津工(三重)だ。4人のメンバーに本大会への意気込みを聞いた。 「去年はベスト4という結果を残すことができたのですが、全国的に強豪校と言われるようなチームに競り負けた。そういう悔しさは残っている。周りから去年は運が良かったと思われるケースもあったので、今年はどんなチームが相手でもしっかり戦いたい。格上のチームに対しても勝ち切れるチームを目ざしてきたので、最後の選手権でもそこは表現したいです。一戦必勝。全国制覇という大きな目標を達成できるように頑張りたいです」(竹内) 「選手権予選は難しい試合もあり、土壇場で追いつくような展開もありました。それでも、勝ち切って全国大会を決められたので嬉しい。チームとしては去年の成績を超えて、個人としてもプレーで貢献したい。自分は守備のプレーヤーなので失点をゼロにできるように取り組んでいきたいです」(渡辺冴) 「去年も選手権に出場させてもらい、今年はよりプレッシャーがかかり、期待もされていました。なので、決勝に勝利して出場が決まったときは重圧から解放された感覚がありました。個人的には去年の選手権はベンチが多かったので、もう1回チャレンジする権利を得られたので、どんな状況に置かれたとしても最善の策を見つけてチームに貢献したいです」(DF森章博/3年) 「堀越に入学して、自分で考えながらプレーする機会が増えました。やるべきことも明確化されて、戦術理解度も高まったと感じています。現状でプレー時間が延ばせていないので、アピールをして、自分が憧れている舞台に立てるように頑張りたいです」(DF長田真/2年) 「去年以上の結果を出すためには日本一しかない」と話すのは森奏だ。華麗なる復活を遂げた堀越は新たな景色を見るべく、最後の戦いに足を踏み入れる。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)