ルイ・ヴィトンの店舗で一躍話題になった日本人建築家って誰…?クールすぎる建築作品まとめ
銀座、表参道、御堂筋、都会の街なかでひときわ目を惹くルイ・ヴィトンのショップの外装デザインで知られる建築家の青木淳さんをご存じでしょうか?青木さんは若者から熱烈な支持を集める有名建築家のひとりでもあります。 【写真で眺める】若者から大人気の建築家・青木淳を知っていますか?代表作をチェック! その活動領域は幅広く、住宅から体育館や美術館といった公共施設まで、さまざまなタイプの建築を手掛けてきました。「青森県立美術館」や「京都市京セラ美術館」をはじめとした、青木さんの代表作をご紹介しましょう。
建築家・青木淳さんとは?
1956年神奈川県生まれ。東京大学工学部建築学修士を修了後、磯崎新アトリエを経て、1991年に独立。手掛けた作品は、ルイ・ヴィトンのショップに代表される商業施設、公共施設や住宅など多岐にわたります。 設計のみならず、新しい設計概念の構築や、建築・アート批評などの領域でも活躍。 特に、建築を「あらかじめそこで行われることがわかっている建築(遊園地)」と「そこで行われることでその中身がつくられていく建築(原っぱ)」のふたつに分類した『原っぱと遊園地』という論考が有名です。 2020年には、自身の設計事務所チーフを務めていた品川雅俊さんをパートナーに迎え、「青木淳建築計画事務所」を「AS」に改名。2019年から5年間にわたって東京芸術大学大学院教授として教鞭をとり、2024年現在、自らが改修を手掛けた「京都市京セラ美術館」の館長を務めています。
1 青森県立美術館/青森県
「三内丸山遺跡」の隣に立つ美術館。 トレンチと呼ばれる、地面に溝を掘る遺跡の調査方法に着想を得た設計が特徴的な建物です。 トレンチを思わせる幾何学的に切り込まれた凸凹した地面の上に、下向きに凸凹した白いボリュームを覆い被せたような構成で、その隙間が展示空間となっています。 美術館らしい真っ白な “ホワイトキューブ” の展示室と、土の床や壁が荒々しく露出する展示室が共存する様がおもしろく、展示室そのものがインスタレーションのようにも感じられます。 決まった動線がなく、街のように自由に散策できることも魅力のひとつ。美術家の奈良美智さんによる「あおもり犬」も有名です。 所在地:青森県青森市安田近野185