来週は北日本で急に冬の寒さも 寒気の影響は一時的 高温傾向まだ続く 1か月予報
気象庁は今日31日、この先の1か月予報を発表。来週にかけての1週目の気温は、北日本で平年並み。寒気が流れ込んで急に寒くなる見込み。ただ、その後はこれまでと同様、また高温傾向。しかし、これまで以上に暖かい日と寒い日が交互にくるため寒暖差は大きく、体調管理に注意。
数値予報モデルによる予測結果
今日31日、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。 1か月平均の海面気圧(左図)は、日本の北では気圧が高い一方、華南付近から日本の南にかけては気圧が低く、全国的に低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすい時期がある見込みです。 上空約1500mの気温(右図)は、全国的に平年より高く、この先も寒気の影響を受けにくいでしょう。
全国的に雨量多い 11月とは思えない大雨も
今日で10月が終わりますが、この10月は暖かく湿った空気の影響を受けて、東海以西や北海道を中心に平年に比べて降水量が多くなりました。また、異例の暑さも長続きしたため、晴れてもさわやかさを感じられる日は少なくなりました。 この先1か月の降水量は、沖縄・奄美では平年並みですが、西日本や東日本、北日本の太平洋側では平年より多くなる見込みです。北日本の日本海側でも平年並みか多いでしょう。日本付近を短い周期で低気圧が通過し、その度に季節外れのまとまった雨が降る可能性があります。一度に降る雨の量が多く、11月とは思えないようなどしゃ降りの雨になる日もあるでしょう。 11月2日から3連休という方も多いと思いますが、台風21号から変わる温帯低気圧が日本付近を東進し、九州から東北にかけて警報級の大雨となる可能性があります。11月ですが、雨の降り方に十分注意し、雨対策を行ってください。
1週目は北日本で急に寒く その後は再び高温へ 寒暖差大きく
そろそろ年末の話題も増えてくる頃ですが、この先も寒くなったとしても長続きせず、11月としては比較的暖かな日が多いでしょう。 しかし、寒暖差はこれまでに比べて大きくなりますので、服装選びに気を付けて、体調を崩さないようにご注意ください。 1か月の気温は、全国的に平年より高い見込みです。ただ、週別に見ると、1週目(11/2~8)は広い範囲で平年より高い見込みですが、北日本のみ平年並みの予想です。北海道や東北ではこれまで高温傾向が続いただけに、急な寒さが体に堪えるでしょう。 ただ、寒気の影響は長く続きません。その後、2週目~4週目(11/9~11/29)は、北日本も含めて全国的に平年より高い見込みで、再び高温傾向に戻りそうです。 気象庁は今日31日、沖縄から北海道を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。 高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表されます。 九州から関東を中心に、11月2週目以降は、最高気温が20℃を超えて季節外れの暖かさになる日が多いでしょう。九州や四国では11月中旬以降に、まだ25℃以上の夏日が観測される可能性がありそうです。朝晩はこれまでに比べると気温が下がりやすく、一日の寒暖差は大きくなる見込みです。 ニットやコートなど冬物が手放せない寒さの日もありますが、一時的でしょう。暖かさに油断しがちですが、今年もあと2か月です。空気も乾燥しやすい時期になりますので、マスクを心がけるなど体調を崩さないようにご注意ください。 【北日本】北海道・東北地方 【東日本】関東甲信・北陸・東海地方 【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部 【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方
日本気象協会 本社 石榑 亜紀子