40代、50代女性のボディラインくずれの原因は筋肉の使い方。「りきみ筋」「さぼり筋」を整えて理想のボディに!
《さぼり筋》 外腹斜筋(がいふくしゃきん) 腹横筋(ふくおうきん) 内腹斜筋(ないふくしゃきん) 腸腰筋(ちょうようきん) 骨盤底筋(こつばんていきん) 内転筋(ないてんきん) 僧帽筋(そうぼうきん) 菱形筋(りょうけいきん) 上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん) 広背筋(こうはいきん) 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん) 大殿筋(だいでんきん) ハムストリングス 腓腹筋(ひふくきん) ヒラメ筋
まずは硬くなっている足裏をほぐすことが、筋肉のバランスを整える基本
今後、気になるパーツごとに、りきみ筋とさぼり筋にアプローチして筋肉バランスを整える“KAORU式ゆる筋トレ”をご紹介していくが、きっちり効果を出すために、最初にまずやっておくといいのが「足裏ほぐし」なのだとか。 「歩くときは足の親指で蹴り出して歩くのが正しいのですが、ほとんどの人がこれができておらず、足首を使ってベタベタ歩いている人が多いです。そのため、足の裏の筋肉が使われずにサボっていて硬くなっています。足の裏が硬いと足に重りがついているような状態になって重心が下がるため、肩を上げてバランスをとるようになります。 すると腰を反って体を支えるようになるので、腹筋の力が抜けて体幹がスカスカになります。これが姿勢や体型のくずれだけでなく、肩こりや腰痛などの原因にもなります。ですから、まずは足裏をほぐして柔軟にすることが大切。以下のボールを使った方法で、足裏をほぐしましょう」
足裏ほぐし
【1】両足をそろえて立ち、左足の指をギュッと曲げたときにくぼむあたりにボールを当てる。ボールはテニスボールなどでOK。足指で「グー」をするイメージでギュッと指を曲げる。
ボールを当てるのは、指をギュッと曲げたときにくぼむあたり。
【2】次に、足指を「パー」にするイメージで5本の指をなるべく開く。このグーパーを10回。
【3】次に右足を1歩後ろに引き、左の足指でボールをつかむようにする。 【4】ボールをそのままかかとまで転がしていく。足裏をまんべんなくほぐすイメージでボールを転がそう。この【3】【4】を3回。終わったら右足でも同様に行おう。 すべてのストレッチ前に、またはストレッチをしなくても、毎日この足裏ほぐしを行って、足裏を柔らかくすることが、体を整える基本になる。 次回は、真っすぐな美脚をつくる「足裏とふくらはぎ」のアプローチ方法を教えてもらう。 【教えてくれたのは】 KAORUさん パーソナルトレーナー、姿勢アナリスト。Apro ACADEMY・STUDIO Apro主宰。指導歴40年。61歳。“姿勢で人生を変える”をテーマに指導を行う。姿勢に関する分析をホリスティックに行う独自のメソッドは、多くのファッション誌・フィットネス情報誌で紹介されている。自身、還暦とは思えないウェルネスな姿勢美は、まさに日々のエクササイズの賜物。近年、スタジオワークのかたわら、後進の指導や著作活動、オンライングループレッスンやイベントを通して、多くの人たちにそのメソッドを発信中。著書に『テニスボールダイエット』(幻冬舎)、『自分で整体ストラップ』(講談社)、『テニスボールでほぐす!のばす!やせる!』(扶桑社)などがある。 撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/田代ゆかり(Happ’s) イラスト/内藤しなこ 取材・原文/和田美穂