江迎3号トンネルが貫通 西九州自動車道松浦佐々道路 「全線開通へ全力」 佐世保
長崎県松浦市志佐町と北松佐々町を結ぶ西九州自動車道松浦佐々道路(19.1キロ)に建設中の「江迎3号トンネル」(仮称)の掘削工事が完了し、佐世保市江迎町の同トンネル坑内で1日、貫通式があった。 昨年12月に着工した「3号トンネル」は長さ90メートル。同町内の平戸インターチェンジ(IC)-江迎鹿町ICの区間4.3キロに建設予定のトンネルのうち、佐世保市側の江迎鹿町IC寄りに位置する。同区間の供用開始は未定で、残る二つのトンネルは今後着工する。 貫通式には行政関係者や地域住民ら約70人が出席。貫通点で江迎獅子舞太鼓の勇壮な演奏が披露され、通り初めの儀や鏡開きをして祝った。 同トンネルは国指定名勝「平戸領地方八竒勝(はっきしょう)(平戸八景)」の一つ、砂岩断崖「高巌(たかいわ)」に近接するため、景観を損なわない慎重な施工が必要だった。工事を発注した国土交通省九州地方整備局の三保木悦幸道路部長は「掘削開始からわずか6カ月、しかも無事故で貫通の日を迎えることができた」と協力業者に感謝し、「一日でも早い全線開通に向けて、全力で取り組む」とあいさつした。