アイマール、アジャラ、カニサレスら2000年代前半は強かったのに…… ラ・リーガ最下位に沈むバレンシアに迫る悪夢「降格は現実的かつ具体的な危機」
ここまで2勝のみ
今節のバジャドリー戦も0-1で落としてしまい、スペイン1部で最下位に落ちてしまったバレンシア。バジャドリーは同じく残留を争っていたクラブだけに、この敗北はあまりに痛い。 バレンシアの方がバジャドリーよりも消化試合は2つ少ないものの、最下位の事実は重く受け止める必要がある。ここまで15試合を戦って2勝4分9敗と実に苦しい状況だ。 バレンシアが2部へ降格したのは、今から約40年前の1985-86シーズンのことだ。この時は1シーズンで1部昇格を決め、そこからは1部での戦いを守り続けてきた。それが今季は危機的状況にあり、40年ぶりの悪夢となる可能性も否定できない。 スペイン『SPORT』は「バレンシアが20年前にリーグ王者になったこと、そしてUEFA杯、UEFAスーパー杯を制したことを覚えておく必要がある。しかし現在ではどん底に落ちているように見え、2部への降格は現実的かつ具体的な危機だ」と取り上げていて、強かった21世紀初頭のことは遠い昔の話だ。 バレンシアはGKサンティアゴ・カニサレス、DFロベルト・アジャラ、現在チームを指揮するMFルーベン・バラハ、ガイスカ・メンディエタ、ビセンテ・ロドリゲス、ダビド・アルベルダ、パブロ・アイマール、FWヨン・カリューといった選手を軸に2000年から2004年にかけて大きな成功を掴んだ。 しかし近年は財政難の問題もあり、満足な補強もできていない。今季も戦力の上積みはほとんどなく、クラブのレジェンドである指揮官ルーベン・バラハもお手上げ状態といったところか。昨季は何とか9位まで順位を上げたが、今季は本当に降格を心配しなければならない状況に陥っている。
構成/ザ・ワールド編集部