フリーランスになるには何から始めたら良い?独立したフリーライターが「不安定にならないためのステップ」を解説
◆独立3か月前:タダ(ぐらいの気持ち)で仕事をする 人との繋がりができたら、会社員と並行しながら副業を始めていくよ。 会社員をしながらフリーランスのような動きをすることを「お試しフリーランス」と言ったりしますが、この段階で仕事がなかったり、うまく能力を発揮することができなければ、フリーランスになっても成功しない可能性が高いです。 練習で成功しなければ、本番でも成功しないということ。 とは言ってもそこは「お試し」なので、時間は限られてくるし、本業があるなかで副業をやらなくてはいけないので大変ハードな状況ではあります。 さらに、実績のないうちは相手も仕事を頼みにくい。どのくらいのことができるのか、どのくらいのクオリティで仕上げられるのかがわからないからです。 これが社内であれば、どんな仕事ができるのか、どのくらい仕事ができるのかを周囲が把握してくれているので「この人にこの仕事をお願いしよう」と依頼が降ってくるけれど、社外で仕事をするとなると、まずは自分にできることをアピールしなくてはいけません。 本業で名の知れた企業の名の知れたサービスに携わっていたり、対外的にアピールできる仕事があるのならそれを活用すればいいけど、たとえば「本業は営業だけど、副業でイラストレーターをやりたい」などの場合は、新たに提示できるような実績が必要です。 そこで、スタートダッシュ時点で仕事依頼がないなら、思い切って「タダぐらいの気持ちで仕事を受けてしまう」スタンスも必要だとわたしは考えています。 それは、自分を安売りするのではなく、あくまでスタートを切るための「実績」と「口コミ」を作るため。
◆「勝手にやる」のもひとつの手 ただし、あまりに安い値段で仕事を受けることは、業界全体の価値を下げることにもなりかねないので、ある程度実績が溜まり、仕事獲得ができるようになってきたら、きちんと相場価格で提供していくことが大切です。 安定志向なのであれば、まずは独立に向けて実績を作る。十分な実績を作ってから収入を上げていく。これが確実な方法! また、自ら募集をしても依頼が来ない場合は、「勝手にやる」のもひとつの手です。 わたしはイベントに参加して自主的にイベントレポートを書いたり、気になる人にインタビューさせてもらったりして実績を積み、それをもとに営業をかけたり、それを見た人に声をかけてもらったりして仕事を受注したことがあります。 無料でも有料でも、まずは実績を多く積み、「この人は何がどのくらいのクオリティでできるのか」を対外的に伝えられるようにしよう! ※本稿は、『ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック』(清流出版)の一部を再編集したものです。
いしかわゆき
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