フリーランスになるには何から始めたら良い?独立したフリーライターが「不安定にならないためのステップ」を解説
2024年11月1日から、フリーランスが安心して働ける環境整備を目的とした法律「フリーランス・事業者間取引適正化等法」が施行されました。フリーランスという働き方が普及するなか、ライターのいしかわゆきさんは、不注意や多動・衝動性などの特性がある「ADHD(注意欠如・多動症)」を抱えながら、フリーランスとして活躍しています。そこで今回は、いしかわさんの著書『ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック』より一部引用、再編集してお届けします。 【書影】独立ステップ、人脈作り…フリーランスのリアル、全部見せます!いしかわゆき『ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック』 * * * * * * * ◆不安定にならないためのフリーランス独立ステップ 実際にわたしがフリーランスになるために辿ったステップを見ていくよ! 会社員に比べると不安定な働き方を選んでいるわたしですが、「できることなら安定したままフリーランスになりたい」という想いがありました。苦労をするのも、ひもじい思いをするのも嫌。 なかには、退路を断ち切るためにいきなり独立する人もいますが、わたしのように少しずつ準備を重ねながら独立するほうが精神衛生上よいはず。危ない橋を渡りたくないのはみんな一緒だよね。 というわけで、フリーランスになるまでの半年間にやっていたことをお話しします。
◆独立半年前:人脈を作るために行動する まず、わたしが意識的にやっていたのは、いろんな人と繋がることでした。 仕事は、人との出会いから生まれます。「この仕事を頼める人はいないかなぁ」と、仕事の発注先を探していたり、「一緒に面白いことができないかなぁ」と協業先を探していたりする人にタイミングよく出会って、一緒に仕事をする。 そうやって仕事が生まれる瞬間を何度も目の当たりにしてきました。たとえすぐに仕事に繋がらなかったとしても、数年後に一緒に仕事をすることになったり、相手が若手だったところから権限のある立場に変わったことで仕事を発注してもらえるようになったり。 当時築いた人脈は、今でもしっかりと活きています。 また、フリーランスになるなら、同じようなフリーランスの知り合いがいると心強いです。フリーランスの働き方は傍から見ていると、イマイチ想像がつきづらいもの。 そんなときに、身近にフリーランスとして働いている人がいると、具体的な働き方が見えて参考にできますし、独立について相談することもできます。 その時々の人間関係によって価値観は形成されていくので、会社員や独立志向のない人と付き合っていると、「会社員が正しいのかも」「ひとりだけ独立するのは嫌だなぁ」という気持ちになってきたりします。人と違うことをするのは、いつだって勇気のいることだから。 実際にわたしが、会社員時代からフリーランスに対してポジティブなイメージを持っていたのは、同じように会社を辞めてフリーランスになった友人がまわりにたくさんいたからだと思います。身近にフリーランスがいたからこそ、行動を後押ししてくれました。 仕事を獲得するためにも、新しい価値観を知って世界を広げるためにも、信頼しあえる仲間を見つけるためにも、人との繋がりはすべての礎(いしずえ)となるものです。
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