<歴史に挑戦・24センバツ明豊>登録メンバー20人の横顔紹介/1 /大分
◇日本一目指す 18日開幕の第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に別府市の明豊が3年ぶりに出場する。今大会から導入する低反発の金属バットの影響で安打が減り、ロースコアの試合が増えると予想されることから、選手はこれまで以上にミートの徹底や走塁などに磨きをかけてきた。前回出場時は決勝に進出したが、準優勝だったため、今回は日本一を目指す大会登録メンバー20人の横顔を紹介する。【神山恵】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇変化球磨き手応え 野田皇志投手(2年) 昨秋の九州地区大会に続き、エースの背番号1を付ける。 低反発バットの導入を見据え、「バットの芯を外せるようになりたい」と変化球を磨いた。従来は速球主体だったが、3月初旬の練習試合では、変化球を交えた投球で相手を打ち取り「自分なりの抑え方が分かった」と手応えをつかんだ。 昨夏の甲子園は延長十回タイブレークの場面でマウンドに上がり、サヨナラ負け。「悔しさを思い出してプレーしたい」 ◇経験豊富 頼れる主将 山内真南斗捕手(2年) 主将としてチーム全体に目を配っているが、大事にしているのは選手間の話し合いだ。練習後、互いに反省点を指摘する機会を作るなど、全員が主体的に練習に臨めるよう、心がけているという。 一方で、言うべき時は厳しい意見も辞さない。川崎絢平監督は「嫌われ役ができる」と評価する。 前チームから捕手として試合に出場しており、経験は豊富だ。「チームを勝たせるのが自分の仕事」と気持ちを引き締めている。 ◇チーム屈指の好打者 石田智能一塁手(2年) 川崎監督が「チーム屈指」と評価する好打者。昨秋の公式戦から主軸を担う。 「甲子園でも大きいホームランが打ちたい」と話し、冬はウエートトレーニングで上半身を中心に鍛え、授業の合間も食事をとるなどして体作りに励んだ。その結果、体重は昨夏から約4キロ増え、スイングや打球のスピードも増したと実感している。 「チームが苦しいところで流れを変えられる1本が打ちたい」と活躍を誓う。 ◇勝負強く、主軸に定着 船見侑良二塁手(2年) 勝負強さが持ち味で、昨秋の公式戦から打線の主軸に定着。両チームで計26安打と「打ち合い」になった九州地区大会1回戦では、九回に試合を決める犠飛を放った。 「強い打球で外野の間を抜きたい」と、スイングの力強さを意識して練習に取り組む。週末の練習試合では、3月に入って複数打点を記録するなど好調を維持する。 センバツでは得点機が減ることを想定しており、「クリーンアップで走者を還したい」。