ソフトバンク、日本シリーズの連勝記録「14」でストップも…ホッとした理由 無敗で日本一は試合数減少、収入面で少ないうまみ
ソフトバンクは初回の1点止まりで、広島との2018年第3戦から続いた日本シリーズ連勝のプロ野球記録が「14」でストップ。小久保裕紀監督(53)が「短期決戦で敗因を振り返る意味はない」とクールに語った陰で、営業サイドは胸をホッとなでおろしている。 【写真】先発なのに…リリーフカーで登場するソフトバンク・モイネロ レギュラーシーズンやCSは主催球団の懐に入場料や放映権料などが入るが、日本野球機構(NPB)が主催する日本シリーズでは、第4戦までの総収入から経費を除いた28%が分配金に割り当てられ、勝利チームが16.8%、敗戦チームが約11.2%を受け取る仕組み。球団側は本拠地開催の試合でいかに売店で稼ぐかが生命線となるが、ソフトバンク球団関係者は「うちは19、20年と4連勝で終わったので、本拠地では2試合ずつしかできていない」とこぼす。2年連続で巨人に無敗で日本一は、収入面ではうまみが少なかった。 今年のCSファイナルも2位日本ハムに無傷3連勝で制覇。一方で巨人は6戦目までもつれ込んだため、「莫大な収入を得られてうらやましいの一言に尽きる」(前出関係者)。しかも、日本シリーズまで2連勝発進に「またか…」のムードが出たが、DeNAが一矢報いたことで本拠地で3試合の開催が確定し、短過ぎたCSの穴埋めに希望の光が差してきた。 (山戸英州)