MAZZELのHAYATOが語る、ディズニーとガールズダンスからの影響、グループで手にした幸せ
BMSGのオーディションに応募した理由
―そもそもK-POPに憧れていた中で、BMSGのオーディションに応募しようと思ったのはどういった理由からでしたか? もともと韓国でデビューすることしか考えてなかったんですけど、心を動かされたのはBMSGのクオリティの高さと「才能を殺さない」という理念ですね。BE:FIRSTを見て、歌とダンスのクオリティもすごいですし、「こんなにすごいグループが日本で作れるんだ」とも思って。「ここを受けなきゃいけないじゃん」「韓国よりも絶対にこっちだな」と思って、オーディションを受けました。 ―「才能を殺さない」というところも、小さい頃から芸能界でいろんな経験をしてきたからこそ特に惹かれるものがあったと言えますか? 惹かれましたね。自分が色々やってきたものとか、封印していたものが、少しでも自分の才能としていきればいいなと思ってました。幼い頃から芸能界に入っていたからこそわかることもたくさんあって。一言でいえば、「簡単なことじゃない」といいますか。やりたいからやれる職業でもないですし、なれたからといってすぐに成功するわけじゃないこともわかっていたので。そのマインドは自分の強みだと思います。 ―頑張ったからといって、才能があるからといって、必ずしも報われる世界じゃない。そういう側面をすでに感じ取られていたと。 それはもうわかっていたので。変に期待せず、本当に自分が頑張らなきゃやっていけない世界であることを自負しているからこそ、今も頑張ってます。それは昔から繋がっているものかなと思います。 ―HAYATOさんは、たびたび日高さんから成長のスピードを褒められていることが印象的で。吸収力の高さや経験豊富なのに驕らない姿勢のバックボーンを、今日見せてもらえた気がしました。 毎回「まだまだだな」って思ってます。一回も満足したことはなくて。すごく素敵な作品ができたとしても「できることがまだたくさんある」と思いながら毎回練習に励んでいます。成長スピードが早いという自覚もなくて。メンバー一人ひとりを見て吸収することを心がけていますね。自分のスタイルだけでやるのではなく、みんなのいいところを盗んで自分を作っていってる感じです。 ―これはみんなに質問させてもらっているんですけど、MAZZELとしてステージでパフォーマンスする中で自分はどういう役割を担いたいと思ってますか。 憑依してパフォーマンスをすることも、見ている人が楽曲に入り込むひとつの材料になるんじゃないかなと思うんです。自分の声は特徴的なので、一回聴いて「なんだこの声は」と思ってもらえたらすごく嬉しいですし、自分の声で曲の雰囲気を少しでも変えられたらなと思ってます。 ―これまでMAZZELとして完成させた楽曲の中で、自分が一番覚醒したなと思うものを1曲挙げてもらうとすれば? もちろん、1曲ごとに歌もダンスも進化していると思うんですけど。 ダンスは、「Waterfall」です。YUMEKIさんに直接教えていただいて、自分の魅せ方がすごく上手な方なので、そういった部分をたくさん吸収できた機会でした。歌は、「ICE feat. REIKO」。僕の声の特徴をすごくいかせた曲でもあると思いますし、すごくやってみたかったジャンルだったので。しかもKAIRYUにたくさん教えてもらってレコーディングに挑んだので、成長できた楽曲じゃないかなと思います。 ―HAYATOさんの声質が表現できるものとは、言葉にするとどういうものだと思いますか。 うーん……「キラキラ」? 重い楽曲でも自分の声があることによって一瞬明るくなるというか、「別世界に来た?」と思えるような声なんじゃないかなと思います。 ―どんなことがあっても「キラキラ」を見つけ出して生きていく、そのHAYATOさんの生き様自体が声になっているんですね。 嬉しいです(笑)。 ―声って、その人の人生や人間性が出るものだったりするから。 そう言いますよね。