「ディフェンダー オクタ」は“ちょい”どころじゃない! 性能もデザインも頂点に立つ魅惑の一台
「ディフェンダーの潜在能力をさらに高めたモデルは、世界中で求められていたので、それに応えたのがオクタです」。日本でメディア向けお披露目が行われた席で、担当マネージング・ディレクターであるマーク・キャメロン氏はそう語りました。 「オンロードとオフロードでの性能に加えて、張りだしたフェンダーなど特徴的なエクステリアデザイン、それに快適装備を追加したインテリアなど、やれることを徹底的にやりました」
オクタのベースモデルは、日本にも導入されているディフェンダー110です。が、上の言葉にあるように、大きなタイヤを収めるために大きく張りだしたフェンダーなど、オクタはひと目で、従来のディフェンダーと違うことがわかります。
タフでパワフルなのに好印象な理由
感心するのは、じゃ、機能一辺倒で、ものすごく男くさいクルマなのかというと、実は助手席や後席乗員が快適に乗っていられることも考えられているところ。
ひとつはデザイン性。そもそもディフェンダーのインテリアは、シンプルでありながら他にないキャラクターが確立されていて、たいへん魅力的です。そのイメージをうまく拡張していて、素材感も色使いも、男女ともにおおいにウケる世界が作られています。 もうひとつが「ボディ&ソウルシート」。触覚オーディオシステムのエクスパートであるカナダのサブパック社と、コベントリー大学と共同開発したものだそうです。
ドライバー席のオヤジさんと助手席の彼女は、音楽を聴くと同時に”体感”することができます。加えて、6種類のウェルネスプログラムも利用可能。乗員をリラックスさせるばかりか、移動中の認知反応を改善する手助けもしてくれるそうなのですよ。 「ディフェンダー オクタ」の予定価格は2037万円と発表されています。日本向けには130台のみの販売だそう。さらに、生産初年度のみ「ディフェンダー オクタ・エディションワン」(2224万円)なる限定仕様が90台だけ導入される予定。ディーラーに急ぎますか。
文/小川フミオ 写真/ジャガー・ランドローバー・ジャパン