育児中の親が見つめる「令和の育児」。自分の子どもの頃と変わったと感じること
「先生」との関係性の変化
親と子どもの関係だけでなく、先生と児童の関係の変化を実感する声もありました。 「学校の先生がとにかく保護者である私達にヘコヘコしていて申し訳ない気持ちになります」(43歳・主婦/子9歳) 「先生や親があまり怒らない。昔は親の前でも先生が怒っていたのに……」(50歳・公務員/子12歳・5歳) 教師による行き過ぎた指導は、“不適切”とされています。自分の言動が“不適切”と責められぬよう、感情をコントロールしている先生も多いかもしれませんね。
「娯楽・遊び方」の変化
続いて、子どもの遊び方に関する回答です。 「子どもがゲームやYouTubeに夢中になるのでそれを止めるのが大変なこと」(36歳・主婦/子7歳・4歳) 「外で遊ぶ子があまりいないことに驚きました」(40歳・主婦/子13歳) ゲームの種類や動画コンテンツが激増し、遊びの選択肢の中での存在感が強まっています。外に出られないような気候の日には、ゲームや動画サイトが子どもの余暇を支えていますが、遊びが室内でのメディア機器遊び“一辺倒”になってしまうことを心配する声も寄せられています。
「SNS」でいつでも誰かとつながることができる
小学校高学年以上の子どもを持つ親からは、“スマートフォン”や“SNS”の使い方に関する回答がありました。 「友達と遊ぶのにネットが活用されている」(27歳・技術職/子11歳) 「SNSとの付き合い方が難しいと思います」(36歳・金融関係/子12歳) 「現代ではスマホが当たり前でSNSでの注意点などを学校で習う時点で昔とは違うと感じる」(43歳・その他/子16歳) 過去10年間で一気に増加した小中学生のスマートフォン所持率。親子の連絡がとりやすくなる反面、所持している子どもの多くはいつでも誰かとつながることができる状態に置かれています。昨年、海外で実施された調査によれば、11歳~17歳の子どもの1日のスマートフォンの通知回数は平均237回にのぼっていました。 情報機器の使い方は、現在の“世界の親”が抱えることになった新たな悩みの種なのかもしれません。