技能実習先で性暴力と提訴 カンボジア人女性
とちぎテレビ
栃木県内のイチゴ農園で働いていたカンボジア人技能実習生の女性がおととしから去年にかけて、農園の男性経営者から繰り返し性的暴行を受けて妊娠、中絶させられたなどとして、男性に対し、およそ8千万円の賠償を求める裁判を16日、東京地裁に起こしました。 訴えなどによりますと、カンボジア人技能実習生の23歳の女性は、おととし12月から県内のイチゴ農園の58歳の男性経営者から職場などで連日性的暴行を受けて去年1月に妊娠が判明し、母国語で十分な説明を受けないまま中絶させられた上、その後も性的暴行が続いたとしています。 女性はことし6月、医療機関でPTSD=心的外傷後ストレス障害と診断されたということです。 女性側は「断れば帰国させる」などと脅されたと主張していて、代理人の弁護士は「実習生の脆弱な立場を利用した性加害で、重大な人権侵害だ」と述べました。 16日、男性に対しおよそ8千万円の賠償を求める裁判を東京地裁に起こしました。 一方、男性は共同通信の取材に性行為は同意の上だったと主張し、「脅迫は一切ない」と話しています。
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