ハットトリック達成者が1試合で2人…中3日の川崎Fが東京Vとの超乱打戦を制す!
[11.30 J1第37節 東京V 4-5 川崎F 味スタ] J1第37節が30日に行われ、13位川崎フロンターレは敵地で6位東京ヴェルディに5-4で勝利した。 【写真】「すげえ」「両チームOK出したのか」「斜め上すぎ」J1昇格POで斬新ユニフォーム販売へ 約3週間ぶりの試合となった東京Vに対し、ミッドウィークのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)から中3日の川崎Fは、立ち上がりに先制する。 前半13分、自陣深くで相手のプレスをはがしたDF佐々木旭がロングフィードを送り、東京VのDF綱島悠斗が頭で中央へつなごうとすると、狙っていたFW山田新がボールを奪う。GKマテウスをかわした直後にMFマルシーニョと重なって無人のゴールにシュートを打てないが、ペナルティエリア左で粘り、綱島のファウルを誘発した。 前半16分にPKキッカーを務めたのは山田。右足でゴール左に決め、チームトップの今季17得点目を挙げた。 続けて前半22分、右サイドの高い位置でMF橘田健人がタメを作り、バックパスに反応したDFファン・ウェルメスケルケン・際が右足でクロスを供給。ファーで綱島の背後にポジションを取った山田がヘディングでゴール右に叩き込み、今季18点目で2-0とした。 追いかける東京Vは前半34分に綱島を下げ、FW染野唯月をピッチに送り出す。これに伴い、スタート時の3-4-2-1から4-4-2に変更した。 すると前半42分、MF森田晃樹のスルーパスから染野が左サイドを抜け出し、クロスが佐々木にブロックされて中央へこぼれる。これを拾ったMF見木友哉が右足でゴール右に突き刺し、今季4得点目をマークした。 後半4分には左CKからキッカーのMF山見大登が右足でクロスを上げ、ファーのDF千田海人がヘディングシュート。川崎Fの山田に当たったボールをDF谷口栄斗が右足で押し込み、2-2の同点とする今季3ゴール目を奪った。 追い付かれた川崎Fは後半12分に2枚替えを敢行。その直後、左サイドからのスローインをペナルティエリア左の山田が受け、力強いキープからパスを出す。ファーでフリーとなっていたファン・ウェルメスケルケンが右足で抑えの利いたシュートを放つと、見事にゴール左隅を射抜き、勝ち越し弾となるJ1初得点を記録した。 後半20分にはカウンターから山田が中央を持ち運び、右サイドから追い越してきたファン・ウェルメスケルケンにパスを送る。山田がリターンをもらって右足でシュートを打つと、谷口に体を張って止められるが、こぼれ球に反応したマルシーニョが右足でボレーシュート。ゴール前のMF宮原和也に当たってネットが揺れ、今季8点目で4-2とした。 だが、試合はこれで終わらない。後半26分、左サイドのFKからキッカーを務める山見が右足でクロス。ジャンプして手を伸ばしたGKチョン・ソンリョンを越え、その奥にいた谷口が頭で押し込んだ。 さらに後半38分、右CKからボックス内で混戦となり、大外でノーマークとなっていた谷口が右足でボレーシュート。ゴール左に決め、4-4と試合を振り出しに戻した。 DFながらハットトリックを達成した谷口は、これで今季5得点目。壮絶な打ち合いはまだ続く。 後半アディショナルタイム4分、GKチョン・ソンリョンからのロングボールを途中出場FWエリソンが頭でフリックし、ペナルティエリア手前中央に走り込んだ山田が千田にマークされながら左足でシュート。ハットトリック完成となる今季19ゴール目で勝負を決定づけた。 川崎Fは劇的な展開でリーグ戦5試合ぶりの白星。今季ホーム最終戦を落とした東京Vは、4試合ぶりの黒星となった。