3つの感染症が同時流行「トリプルデミック」の恐れ マイコプラズマ・インフル・コロナ 予防策はやはり「マスク・手洗い・うがい」
■『隠れインフルエンザ』に気をつけろ
今流行している感染症の中でも特に注意すべき状態として、「隠れインフルエンザ」があるという。 宮下修行医師:インフルエンザというのは、一般的には高熱が出て、体がだるくてしんどい。こういうイメージがすごくついてるんですね。これは確かなんですが、 いわゆる風邪のように喉だけとか、微熱だけとか、そういう症状で終わってしまうインフルエンザも実は隠れています。 宮下修行医師:そういった状態で、例えば風邪薬を飲んでしまう。風邪薬には消炎鎮痛剤が入ってますから、インフルエンザの症状がマスクされてしまう。そういうことが起こりえます。 でもウイルス自体は持っていて、広げてしまう可能性がある? 宮下修行医師:その通りです。抗ウイルス薬ではありませんので、ウイルスを下げる役目がありません。すると周りに感染してしまいます。
■インフルエンザワクチンの効果は
インフルエンザのワクチンは、打ってから効果が出るまでちょっと時間がかかるのか? 宮下修行医師:だいたい2週間ぐらい、抗体ができるのにかかってしまいます。 大流行して周りがインフルエンザの人が多くなってからワクチン接種をしても意味がないのか? 宮下修行医師:その後、(効果が)数カ月間続きます。H1N1、H3N2、Bという3つが流行りますので、そうなると1つにかかったとしたら、あとの2つにもかかる可能性があるので、やっぱりワクチンを打っておく必要があります。 インフルエンザの場合は、ワクチンを接種していると症状もそんなに出ない、かかったとしても軽くなると聞くが? 宮下修行医師:はい。これが一番重要ですね。『かからない』ではなくて、『重症化予防・症状を軽くさせる』。そういう意味が多いですね。
■痛くないワクチン「フルミスト」
インフルエンザのワクチンというと“痛い注射”のイメージがあるが、今年から“痛くないワクチン”「フルミスト」も接種できるようになった。対象年齢は2~18歳ということだ。 宮下修行医師:海外では大人が打てるんですけど、今回は供給不足ということで、この年齢に限られています。 宮下修行医師:注射のものが不活化ワクチン、いわゆる菌を殺してしまったものを打っている。それに対して、これは生ワクチンなんです。生ワクチンのほうが免疫がつきやすいといったことがある。ただ周りに妊婦さんや免疫不全の方がいると弱毒したウイルスを撒き散らしてしまうことがあるので、それは止めておいていただきたいです。 宮下修行医師:(効果は?)これは昔から開発されていて、効果は今のところ注射薬とほぼ同等という結果が出ています。ただ、値段がその分高いというところもあります。 Q:鼻から数ということだが、鼻をかんでも大丈夫? 宮下修行医師:粘膜にきちっと浸透していきますので、そこはそんなに心配しなくていい。 まずはマスク、手洗い、うがいをすることで、基本的な感染予防対策をお願いしたい。 (関西テレビ「旬感ライブとれたてっ!」2024年12月3日放送)
関西テレビ
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