ヤクルトD1位・中村優斗、新人合同自主トレ初日に村上宗隆と再会「オーラがあった。自分もそのような選手になりたい」
ヤクルトの新人合同自主トレーニングが8日、埼玉・戸田市の戸田球場で始まった。ドラフト1位・中村優斗投手(21)=愛知工大=は昨年3月の強化試合で野球日本代表「侍ジャパン」でチームメートだった村上宗隆内野手(24)と寮のロッカールームで再会。球界を代表する主砲と言葉を交わした最速160キロ右腕は「村上さんが守っている中で投げたい」と誓いを立てた。 高揚感を胸に迎えた新人合同自主トレーニング初日は、予期せぬ再会から幕を開けた。ドラフト1位・中村優は球場に向かう前、寮のロッカールームで村上と交流したことを興奮気味に明かした。 「まさか会えるとは思っていなかったので、びっくりした。『これから頑張ろう』と声を掛けていただいて本当にうれしかったですし、体も大きくてオーラがあった。自分もそのような選手になりたい」 最速160キロを誇る剛腕は愛知工大時代の昨年3月、欧州代表と強化試合を行う日本代表に招集された。トップチームで主軸を担った村上とは、そのとき以来の再会。緊張気味だった当時を振り返り「『大学生なのにすごいね』と優しい言葉を掛けてもらった」と明かした。 2022年に三冠王に輝くなど、通算224本塁打を放っている村上の存在感の大きさを再認識した。ノックを受ける主砲の姿にくぎ付けとなり「いつ見ても、すごくスター性や雰囲気があって、ついつい」。村上は25年オフにポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦する予定のため、今季は日本でのラストイヤー。中村優は「村上さんがいる間に1軍に上がって。守っている中で投げたい」と、再び同じユニホームで戦うことを心待ちにした。 競争を勝ち抜かないことには村上とのタッグは実現しない。この日の練習前、日米通算313セーブを誇る高津監督から「毎年が勝負で、毎日が競争。その競争に勝っていけるように」と訓示を受けた。即戦力候補として入団した中村優は「身が引き締まった」と決意を新たにした。 グラウンドでは約60メートルの距離でのキャッチボールやダッシュなどを実施。キャンプインまでは体づくりに重きを置き、ブルペンでの投球披露は1月下旬以降を目指している。