[バイクDIYメンテ] 美しいクロームメッキの光沢をいつまでも保つ方法
環境問題に対する世論の高まりから、クロムやシアンといった有害物質を使用するクロームメッキは世界的に減少しつつある。その一方で、クロームメッキならではの金属光沢を代替できるだけの表面処理は存在しないため、少ないながら今も活用され続けている。バイクの外装パーツにおいては、金属より樹脂素材を成型して使用することが多くなったことでクロームメッキの採用例が減っているのが現実だが、貴重なメッキの光沢を維持するには適切なメンテナンスが不可欠である。そのために開発されたのがNAKARAIのKINGシリーズだ。 【画像】美しいクロームメッキの光沢を保つ方法
汚れならミガキング、点サビならサビトリキング。状態に合った下処理の後に仕上げのメッキングを
金属素材の上に金属クロムを生成するクロームメッキには、マフラーやフェンダーなどのパーツに施される装飾メッキと、サスペンションのインナーチューブやダンパーロッドに施行される硬質メッキがある。硬質メッキは硬度と耐摩耗性が高く、装飾メッキは美観に優れる。そしてクロム自体は錆びないのが特徴だ。 ただしクロームメッキの表面にはきわめて小さな孔やクラックがあり、水分が浸入するとメッキ皮膜の奥からサビが発生し、パーツの表面に噴出して点サビとなる。これを避けるにはメッキ表面に保護膜を作るのが有効。塗装を保護する目的で開発されたワックスやコーティングと、NAKARAIが開発した「メッキング」には、浸透性に違いがある。 前者は塗膜の表面に重ねることで保護皮膜とするのに対して、メッキングはメッキ表面の孔やクラックから内部に浸透して水分の通り道を塞いでしまう。その上でメッキングの特殊シリコーン自体が耐候性や耐酸性の高い被膜となるため、メッキの質感維持に効果がある。 サビ予防の観点からすれば新品時点で施工するのが理想だが、旧車や絶版車ではそうもいかない。そこで重要なのがメッキングに至る準備段階だ。状況に応じて「サビトリキング」と「ミガキング」を使い分け、現状最善の保護被膜を形成しよう。 【メッキング】●価格:5980円(100ml)【デカキング】●価格:2980円(260g)【ミガキング】●価格:2780円(180ml)