古靴下で大掃除して後悔。タオルにTシャツ…古布をストレスなく使い倒すアイデア
12月になって、大掃除を少しずつ進めている人も多いのでは。穴があいた靴下や首元がよれよれになったTシャツを、ウエスとして大掃除に使っているケースもあるのでは。ここではライフオーガナイザーの尾花美奈子さんに、古布を使った掃除の失敗例について語っていただきました。 【写真】古いTシャツの捨てない活用法
古靴下や古Tシャツを使った大掃除が「うまくいかない」
古靴下や古Tシャツといった古布を掃除用に取っておくのをやめました。実際に掃除をしてみて、うまくいかないと感じるようになったからです。 たとえば、古靴下を手にはめて室外機や窓のサッシをふくと、靴下の繊維の隙間から砂ボコリが入り、どうしても指先が黒く汚れてしまいます。爪の中まで汚れたときは落とすのが大変で、気分も下がりました。 古Tシャツはカットすると切れ端や繊維くずが落ち、ゴミを出してしまうことがプチストレス。ふいていると丸まってしまう生地も多くあり、それを何度も広げるのが面倒でした。
古靴下は普段の掃除で大活躍!
そこで、古布を大掃除で使うのをやめることに。とはいえ、捨てるようなもったいないことはしていません。大掃除を待たずにリユースやリサイクルする仕組みに変えました。 古靴下の使いみちは、室内のホコリ取りに変更。とくにクローゼットは、衣類から落ちる細かいホコリがたまりやすいので最適です。収納ケースやクローゼットの隅をふいても、砂ボコリと違って靴下の繊維にホコリがからむだけなので、指は汚れません。 古Tシャツは地域のリサイクル回収に出すことに。雑巾として生まれ変わるそうです。 どちらも、早めに掃除に使ったり回収に出すようにして、ストック場所をなくしました。
古タオルは「夏」の窓ふきに使える
なお、タオルは交換時期を大掃除前から梅雨明けに変えて、夏のゲリラ豪雨や台風のあと、雨の跡が残る窓をふくのに使って消費します。カットしないでそのまま使い、「汚れた面を内側にして、きれいな面でまたふく」を繰り返して、汚れきったら処分。 お住まいの地域によっては、雪が多くなる時期に合わせて交換するのもいいと思います。
古布がなくても大掃除はできる
そうなると、大掃除の時期に古靴下や古Tシャツがありません。けれど問題はなにもなく、キッチンで台ふきとして使っているマイクロファイバーを掃除用におろして、大掃除に使っています。 極細繊維なので汚れが落ちやすく、ふき跡が残りづらい。むしろマイクロファイバーの方が、きれいになるのでよかったと思っています。 これまで「古靴下などは大掃除用にとっておくことが当たり前」でした。でもそれは思い込みで、必ずしもその必要はないのです。そのことに気づいた結果、ストックする場所も手間もなくなりました。 50代。いろいろな思い込みをなくして、ラクに生きやすくしたいと思っています。
尾花美奈子