「鳥越さんには僕よりも厳しく選手に接してもらえたら」西武・西口文也新監督が、新入閣の鳥越裕介氏に期待
西武は11日、東京都の品川プリンスホテルで2軍監督から昇格した西口文也新監督(52)の就任会見を開いた。3年ぶりの最下位に沈んだチームの再建を担う西口監督は、新たに就任する鳥越裕介ヘッドコーチ(53)には「自分はごらんのようにおおらかな人間なので。鳥越さんには僕よりも厳しく選手に接してもらえたら」と期待を寄せた。 ■戦力外選手、および引退発表選手はこちら【一覧】 鳥越氏はソフトバンクやロッテでヘッドコーチなどを務め、厳しくも愛のある指導で今宮健太ら多くの選手を育てた。 西口2軍監督は西武一筋で通算182勝を挙げた球団の〝レジェンド〟。和歌山県出身で、立正大から1995年にドラフト3位で西武入団。リーグ優勝を果たした97年に最多勝、沢村賞、MVP、最多奪三振、最高勝率に輝いた。翌年も最多勝と最多奪三振を獲得するなど、在籍21年の通算成績は436試合で182勝118敗6セーブ、防御率3・73と一時代を築いた。 2015年限りで現役を引退した後は1軍や2軍の投手コーチを務めたほか、2軍監督も3年務めるなど経験を積んできた。昨秋の「みやざきフェニックス・リーグ」では優勝を果たした。育成と同時に勝利を重視して優勝を目指すことを球団として確認し挑んだ今季のイースタン・リーグでは最後までV争いを演じて3位となった。 チームは今季3年ぶりの最下位と低迷。開幕後から苦しい戦いが続き、5月には松井稼頭央監督(48)が休養。後を受け、渡辺監督代行がゼネラルマネジャー(GM)と兼務で浮上を図ったが前身の西鉄時代だった1971年の84敗を下回る球団ワースト記録の49勝91敗3分けだった。
西日本新聞社