30代で年収600万円、パート勤務の妻と3歳の子がいます。お小遣いは月3万円で飲み会代も込みなので、正直厳しいです。みんなこれくらいですか?
年収600万円の30代Aさんには、扶養内パート勤務の妻と3歳の子がいます。 毎月のお小遣いが月3万円で、飲み会などの外食代は自分で払っているそうで、「もう少しあるといいな」と思っています。お小遣いは、平均でいくらくらいなのでしょうか? ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
気になる「みんなの懐事情」
デフレの頃は“ワンコイン弁当”などで昼食を済ませることもできましたが、最近の値上げラッシュは会社員にも大きな打撃を与えています。世間は賃上げに向かっていますが、街の意見は「まだ実感がない」「物価高に追いついていない」といったところでしょうか。 株式会社 SBI 新生銀行が行った「2024年 会社員のお小遣い調査」(調査時期:2024年4月、調査対象者:会社員(正社員・契約社員・派遣社員)、パート・アルバイト2718名)によると、男性会社員で20代が4万373円、30代が3万6196円、40代が3万6086円という結果で、いずれも昨年の金額を下回っているそうです。 年代別に見ると、30代になって家族ができたので家計の割り振りが変化したこと、さらに40代になると子どもが成長して教育費などの負担が増えたことによって、お小遣いが減少していることが想像できます。 Aさんも、「後輩のほうが飲み会の回数が多くぜいたくをしているのでは?」と感じているかもしれません。独身であれば、すべてを自分のお小遣いにして使うことも、将来のために貯めることも自由自在です。 ここは月3万円のお小遣いでは厳しい現状を奥さまに伝えるとともに、夫婦で家計のやりくりを考える機会にしてはいかがでしょうか。 お小遣いをアップするためには、家計全体を俯瞰することが必要です。ご自分のお小遣いをアップしたことで、家計が赤字になったり、将来のための準備ができなくなったりしては困ります。 そこで気になるのは、「一般的な家計はどのような割合で使っているのか」ということでしょう。総務省統計局が5年ごとに公表している、「全国家計構造調査」をもとに作成したのが図表1です。