昭和の株高を感じさせる日本株の変化を捉え5ツ星の高評価、「日本ニューテクノロジー・オープン」運用責任者に聞く
SBI岡三アセットマネジメントが設定・運用する「日本ニューテクノロジー・オープン『愛称:地球視点』」は、中長期の良好な運用実績を実現し、足元不安定な相場の中でもしっかりとリターンを上げている。投資信託評価機関であるウエルスアドバイザーのファンドレーティングにおいても最高位となる5ツ星を獲得し、投資家による資金流入も継続している。SBI証券が厳選した長期好実績のファンドである「SBIセレクト」の中でも、更に厳選した「SBIプレミアムセレクト」のファンドにもなっている。同ファンドの運用責任者であるSBI岡三アセットマネジメント常務執行役員 運用本部長兼株式運用部長である宮地徹郎氏(写真:右)に、SBI証券投資情報部シニア・ファンドアナリストの川上雅人氏(写真:左)が、運用手法等について聞いた。
◆企業評価だけでなく市場環境の変化にも対応
川上:「日本ニューテクノロジー・オープン『愛称:地球視点』」は、2010年12月から約14年近くの運用実績がありますが、これまで好調な運用成績になっています。その背景について教えてください。
宮地氏:まず、当ファンドは経済成長の原動力ともいえるテクノロジーにフォーカスした運用を行うのが特徴です。そして、私はテクノロジーを幅広く捉えており、IT以外にも「技術」と呼ばれるものすべてを投資対象と考えています。そして、当ファンドの強みとしては、ボトムアップでの銘柄選別だけでなく、トップダウンの判断でマーケットにフィットしたポートフォリオになるようにしてきたことがパフォーマンスに寄与してきたと考えています。
川上:運用手法について教えてください。
宮地氏:先ほど「技術」と申し上げましたが、私は決して技術にこだわった運用をするのではなく、あくまで「株価の変化」にこだわって運用しています。株価の変化は主に「発行体企業の変化」と、「市場環境の変化」によって発生しますが、一般的に企業の変化は注目されている一方、それに劣らず株価に大きな影響を与えている市場環境の変化のインパクトが軽視されているように思えます。