「エアコンの勘違い節電」こまめに電源オフ、除湿モードで節電は逆効果!? 正しい節電方法をプロに聞いた
プラグをこまめに抜いた方が節電?
「節電のためにプラグはこまめに抜いている」という方もいらっしゃいますが、これは効果があるのでしょうか? 「昔は待機電力が使われているのでこまめに抜いたほうが節電になると言われていましたが、最近の家電は待機電力0のものが増えてきています。なので、こまめにプラグを抜いてもほとんど電気代に影響はないと思います。ただ手間がかかるだけですね」(和田さん) それでもやりたいのならやっても良いのでは?と話す和田さんですが、「エアコンはこまめにプラグを抜き差ししてはいけません」と語気を強めます。 「エアコンはこまめにプラグを抜くと故障の原因になってしまうのでやめてください。エアコンって、運転を停止すると完全に止まったように見えると思いますが、実はそのあともしばらく室内機と室外機の間を『冷媒』と呼ばれるガスが行ったり来たり循環しています。そのため、引っ越しや買い換えなどでエアコンのプラグを抜くときには半日ぐらいは放置してから抜いた方がいいですね。故障までいかなくてもエアコンの寿命を縮めてしまいます。それでも気になる場合は、オフシーズンなど長期間使わない時に抜いておくくらいにしましょう」(和田さん) 節約のために良いと思ってやっていたことは実は逆効果だったというのは悲しすぎます。ましてや故障の原因になってしまうなど危険ですよね。「なんとなくそういうものだと思っていた」ものでも改めてきちんと調べてみることも必要なのかもしれません。
■和田由貴さん 消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットーで、耐える節約ではなく快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を提唱している。 取材・文/松本果歩
MonoMaxWeb編集部