ヤクルト・長岡秀樹 徹底した自己分析が実を結び/タイトル争い参戦中
プロ5年目で大きな飛躍を遂げている。22歳の正遊撃手、長岡秀樹が好調を維持している。9月3日の巨人戦(京セラドーム)で19試合連続安打、22試合連続出塁をマーク。8日時点で139安打は1位の阪神・近本光司(143)、2位の中日・細川成也に続いてリーグ3位につける。 【選手データ】長岡秀樹 プロフィール・通算成績・試合速報 「いい準備ができているし、安定していいスイングができている証拠かなと。ピッチャーの情報だったり、自分の練習だったり、量は確保できているので、その結果がつながってればいいなと思います」 結果を残し続けていることについて、長岡はそう自己分析した。レギュラーになって2年目の昨季は135試合に出場し、101安打で打率.227と低迷。2022年にゴールデン・グラブ賞を受賞した守備は健在だったが、自身の立ち位置を確固たるものにするためには打撃力の向上が大きな課題だった。 今季は、対戦チームの投手の映像をチェックし、特徴をノートに細かく記して打席に向かう前に見返す。昨季からの試みだが、今季からより詳しく具体的に書き込んでいる。6月は月間打率.207と一時落ち込んだが「悪かったときと良かったときの映像を見返したり、攻められ方を見直したりしているので、それが今生きてるのかなと思う」と自己分析を徹底して、改善につなげた。 最多安打のタイトルに輝けば、初の打撃タイトルとなるが「143試合全部頑張って、獲れればいい」と意に介さない。己を磨き、努力した先に栄冠が見えてくる。 写真=BBM
週刊ベースボール