フレッシュネス知られざる「アボカド10年」の真価 今年で10年目を迎えた、春恒例の限定メニュー
カフェメニューはアイドルタイム対策ともなる。16時以降、ビールに合わせた限定メニューを提供する「ヨルカフェ」と合わせて、ランチ以外の需要を獲得していく狙いだ。実際、バーガー以外の売り上げも伸びてきているという。 SNSを中心に、宣伝も以前より強化している。フォロワー数は、ツイッター(現X)を始めた2014年から緩やかに増加してきたものの、2020年から大きく伸びて、現在は23万となっている。期間限定商品の発売やフェアと結びつけた、商品が半額になる抽選キャンペーンが功を奏しているそうだ。
店舗戦略にも力を入れる。過去増減はあったものの、ほぼ一定してきたというが、2024年は新網島店(横浜市)、郡山南店(郡山市)の2店をオープン。全国展開に向け、出店を強化していくそうだ。 以上のように、アボカドメニューをはじめ、差別化ポイントを多く有しているにもかかわらず、消費者にうまく伝わっていなかったフレッシュネスバーガー。訴求力を強め、万人にとって魅力的なブランドに成長していけるのか。しばらくはお手並み拝見だ。
圓岡 志麻 :フリーライター