パリで輝く日本人デザイナー:大森美希のランウェイデビューと教育への情熱
時代の風をつくりたい
ーパリファッションウィークではモデルの夢が叶いました。大森さんの次なるビジョンは? 私の目標は、ファッションデザインに留まらず「時代の風をつくる」ことです。さまざまな表現方法を通じて、社会に影響を与えたいと考えています。 モデルやさまざまな活動を通じて、何かを変えたという証しを残したいのです。そのため、私のキャリアは流動的で、今後はまたデザイナーに戻るかもしれませんし、教育者の道を続けるかもしれません。どちらにしても、パリだけでなく日本に向けても新しい発信ができればと考えています。 現在は、自分の名前と経験を多くの人に知ってもらいたいと思っています。これは、長年の実績を持った海外在住者よりも短期で日本に帰国したインターン生がより認識されている現状への反発でもあります。フリーランスとなった今、積極的に自分の経験や知識を発信し、認知度を高めていきたいと考えています。
私の経験は、夢を諦めないことの大切さを示しています。幼い頃からのモデルへの夢は、50年の時を経て思いがけない形で実現しました。この経験から、同世代の人々に伝えたいことがあります。 人生のどの段階にあっても、幼い頃抱いた夢を叶えるチャンスはあるのです。時間ができたときに、昔の夢を思い出し、それを追求する勇気を持ってほしいと思います。 若い世代にも同じメッセージを送ります。コロナ禍により訪れた閉塞感や経済的不安が大きいなかでも、諦めずに好きなことを追求し続けることが大切です。その中に生きがいややりがいが見つかり、それを極めることが日本の明るい未来につながると信じています。 最後に、すべての人が海外に出る必要はありません。日本で自分の道を追求するか、海外に挑戦するかは個人の選択です。 大切なのは、自分の好きなことを一生懸命に追求し、夢や目標に向かって歩み続けることです。そうすれば、必ず道は開けると信じています。